浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

2016-04-15から1日間の記事一覧

梨の花/今日の俳句 ≪第2107号≫

≪2016年(平成28年)4月15日(金)≫(旧暦3/9) 待つ宵の夢ともならず梨の花 夏目漱石 梨の花すでに葉勝ちや遠みどり 富安風生 梨咲くと轍(わだち)を重ね砂丘馬車 神尾季羊 能登けふは海の濁りの梨の花 細見綾子 水みえて淋しさもどる梨の花 山本伊左巳 ※ 梨の花…

力走 十九〈小説「新・人間革命」〉

【力走 十九】 法悟空 内田健一郎 画 (5776) 高丘秀一郎の右目が、突然、かすみはじめたのは、前年の一九七七年(昭和五十二年)十月、柿の実が赤く色づいていた日であった。翌日には、ほとんど見えなくなった。 眼科で二週間、治療を受けたが、効果は…