浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

2016-05-28から1日間の記事一覧

茉莉花(まつりか)/今日の俳句 ≪第2150号≫ ≪2016年(平成28年)5月28日(土)≫(旧暦4/22)  茉莉花の香指につく指を見る          横光利一  茉莉花を拾ひたる手もまた匂ふ          加藤楸邨  凡夫たり茉莉花の香を強く嗅ぎ          攝津幸彦  茉莉花に帽子の鍔の触るるまで          西村和子  ジャスミンのレイを掛けられ入国す          山地曙子 ※ 茉莉花(まつりか)→素馨(そけい)・ジャスミン  インド原産の常

≪2016年(平成28年)5月28日(土)≫(旧暦4/22) 茉莉花の香指につく指を見る 横光利一 茉莉花を拾ひたる手もまた匂ふ 加藤楸邨 凡夫たり茉莉花の香を強く嗅ぎ 攝津幸彦 茉莉花に帽子の鍔の触るるまで 西村和子 ジャスミンのレイを掛けられ入国す 山地曙子 ※ 茉莉…

力走/五十五〈小説「新・人間革命」〉

力走 五十五/法悟空 内田健一郎 画 (5812) 山本伸一は、高齢の芝山太三郎の手を、ぎゅっと握ったまま語っていった。 「お会いできてよかった。同志もいない山間の集落で、病弱な奥さんと共に、あなたは敢然と広宣流布に立ち上がった。苦労したでしょ…