浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

氷下魚(こまい)/今日の俳句 ≪第1963号≫

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≪2015年(平成27年)11月23日(月)霜月≫(旧暦10/12)
(小雪勤労感謝の日)

 


 ぶな山に朝日さしくる氷下魚釣
       大西八洲雄

 氷下魚釣る橇の鈴鳴る彼方にて
       木村孝子

 愛されてあれば忙し氷下魚釣
       鈴木六林男


 氷下魚網氷上雪のつもりたる
       松原地蔵尊


 氷下魚釣る夜明けの海霧(ガス)は月孕み
       西東三鬼

 


※ 氷下魚(こまい)→氷下魚釣・氷下魚汁。 
 鱈科の食用魚。からだの形はスケトウダラに似ていて、長さ三〇センチぐらい。北海道に分布している。
 背面は灰褐色で下方は銀白色。からだ全体に不規則の斑紋がある。凍った海面に穴をあけて釣ったり、網を入れたりしてとる。
 『動物図鑑』には「味甚しく美味なるに非ず」などとあるが、地もとでは冬の最上の味覚としている。味噌汁・刺身にし、また乾物にして食べる。


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】

※ 小雪
 小雪(しょうせつ)は、二十四節気の第20。十月中(通常旧暦10月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が240度のときで11月22日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から11/12年(約334.81日)後で11月21日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の大雪前日までである。西洋占星術では、小雪を人馬宮(いて座)の始まりとする。

※ 勤労感謝の日
 勤労感謝の日は、国民の祝日に関する法律祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としている。1948年(昭和23年)に公布・施行された同法により制定された。 農業国家である日本は、古くから神々に五穀の収穫を祝う風習があった。また、その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、収穫物に感謝する大事な行事として飛鳥時代皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)の日が第二次世界大戦後のGHQの占領政策によって天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものが「勤労感謝の日」である。
新嘗祭は1872年(明治4年)までは旧暦11月の2回目の卯の日に行われていた。1873年に太陽暦グレゴリオ暦)が導入されたが、そのままでは新嘗祭が翌年1月になって都合が悪いということで、新暦11月の2回目の卯の日に行うこととした。それが1873年では11月23日だった。しかし、翌1874年からは11月23日に固定して行われるようになった。11月23日という日付自体に深い意味はなく、たまたま日本が太陽暦を導入した年(1873年)の11月の2回目の卯の日が11月23日だっただけのことである。
休日としての歴史は1873年公布の年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム(明治6年太政官布告第344号)から続いている。
一時は5月1日のいわゆるメーデー勤労感謝の日を移動させる案が浮上したが、現在は頓挫している。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】

 


       ※☆*今週のことば*☆※


 「妙とは蘇生の義なり」
 信心は無窮の活力。
 祈りきって壁を破れ!
 生まれ変わった勢いで
 新時代へ出発だ!

          11月23日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


人類貢献謳ったSGI憲章20周年。「良き市民」の連帯は未来照らす太陽と
        ◇
試みるのに早すぎることはないー大統領(アメリカ)。決意即実践へ!善は実践ありて
        ◇
名聞名利の風はげしく仏道修行の灯は消えやすしー御書。水の如き信心を
        ◇
マイナンバー」詐欺に警戒!番号漏洩している等の電話は嘘。すぐに通報
        ◇
勤労感謝の日。働く喜びは人生の宝。政治は雇用と労働環境の改善進めよ


聖教新聞:2015年(平成27年)11月23日(月)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


毎日の暮らしに必須の天気予報。その利便性が増している。ウェブサイトで雨雲の動きを確かめ、移動時間を決めることも多くなった。観測技術や伝達方法の発達の恩恵である

気象庁の「緊急速報メール」が今月19日から、これまでの地震津波に加え、大雨、暴風、津波、高潮、大雪または暴風雪、噴火の特別警報に対しても行われるようになった。これで、気象庁が特別警報に位置づける全てが「緊急速報メール」の対象となる

だが、こうした防災の環境整備の一方、重大災害は頻発している。9月に茨城県を襲った鬼怒川の氾濫は記憶に新しい。考えてみれば、特異な気象は、無人の地域で起これば、ただの「現象」であり、人間と関わって初めて「災害」となる。その意味では、防災対策の効果が十分に発揮されるかどうか、最後は人間自身にかかっているといえる

危険が迫っても“人間はなかなか逃げられない”ことが分かっている。避難を決心してから実行するまで、平均93分という調査結果もある。(東京大学・総合防災情報研究センター「災害時に命を守る情報の伝え方」

間もなく本格的な冬。これからは、大雪や暴風雪などの危険が高まる季節だ。「生命尊厳」は自身と周囲の絶対無事故から始まる。先々の用心を怠るまい。     (由)

聖教新聞:2015年(平成27年)11月23日(月)付】

 

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