浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

年の市/今日の俳句 ≪第1978号≫

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≪2015年(平成27年)12月8日(火)≫師走(旧暦10/27)

 


 のぼせたる女の顔や年の市
       日野草城

 約束の半襟えらぶ年の市
       上村占魚

 夜空より大きな灰や年の市
       桂 信子

 ぬかるみに踏まれし歯朶や年の市
       渡辺水巴

 灰かぐら立てて果てけり年の市
       小島千架子


※ 年の市
 新年用の品物を売る店をいう。十二月の中ごろから大晦日まで、社寺の境内に大市。街の辻々に小市が立つ。東京では十五日深川八幡、十七、十八日浅草観世音、二十、二十一日神田明神、二十四日芝の愛宕神社、二十五、二十六日平河天神と、日を定め、場所を変えて開かれるのが江戸の昔からのならわしであったが、現在は浅草観世音以外は行われていない。
 神棚・注連飾り・三宝・破魔弓・門松をはじめ、裏白・橙・楪(ゆずりは)・串柿・正月の飾りものの松・福寿草などの盆栽、若水桶・俎・包丁などの台所用品、海老・昆布・羽子板・歌留多・箸・茶碗・屠蘇散、そのほか食料品も売れる。注連飾の卸売市を《がさ市》といって、十五日ごろ浅草公園裏で開かれ、関東一円遠くは仙台あたりから鳶職が集まるという。
 東京付近では、十日の埼玉県大宮市氷川神社の年の市が、関東一といわれる。川崎市平間寺(十二日)・山王宮(十三日)の年の市。鎌倉市鶴岡八幡宮(十四日)のそれも聞こえていた。
 年の市は地方によって詰市(岩手・青森)・斉満市(山口)・団子木市(山形県下)・白市(山形市)などいろいろの名があり、ところ変われば品かわるで、売る品物も風習も変わっている。デパート・商店街なども、年の市と称して売り出しを行うが、古くからの年の市の情趣は、社寺の境内や街頭に立つ市でないと味わえない。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 


       ※☆*わが友に贈る*※

 

 「陰の人を大切に」
 これが学会精神だ。
 黙々と行動する
 献身の友に感謝を!
 心からの賞讃を送れ!

          12月8日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


希望大陸アフリカに人間主義の連帯(スクラム)。平和の光をここから!誓願の大行進
        ◇
全国で本年の健闘讃え合う集い。創価家族の団結は無敵!心新たに明年へ
        ◇
恩師「青年の最高の修行は約束を守ることだ」。一歩一歩。大誠実で挑め
        ◇
朝晩冷え込み厳しく。高齢者は外出・入浴時の温度差に注意。工夫重ねて
        ◇
太平洋上の島民、9割が温暖化の影響痛感と。この危機感、世界が共有を

聖教新聞:2015年(平成27年)12月8日(火)付】

 


      ※☆*北斗七星*※

公明党北海道本部が開いた政策懇談会の席上、地元経済団体から「ロケット打ち上げ場の道内誘致を」との要望が寄せられた。興味深く耳を傾けたものの、先ごろ国産機として初の民間商業衛星打ち上げに成功したH2Aロケットを取り巻く状況が頭をよぎった

赤道上空の静止軌道に衛星を投入するには、鹿児島県種子島宇宙センターからでも距離があり、欧米諸国との受注競争では不利といわれてきた。今回は、日本の優れた技術力でエンジン性能を高め、悪条件を振り払った格好。まして北海道では?

もとより要らぬ心配で、北極と南極の上空を通る「極軌道衛星」に的を絞っている。これなら打ち上げ地点の緯度に左右されることはない

このタイプは、周回中に地球が自転するため全表面をくまなく観測できる。高度1000キロほどの低空軌道が適しており、小型ロケットで打ち上げられる。近距離で高解像度の撮影が可能なことから、気象のほか火山活動や植生分布の観測など活用分野も幅広い

誘致先に名乗りを上げる十勝地方の大樹町は、大規模実験場で民間企業や学術機関の宇宙開発事業を長年支えてきた。昨年、「北海道スペースボート研究会」が発足、道内の産学官約60団体による支援体制も整った。地方が抱く大きな夢。その実現を応援したい。
                    (武))


聖教新聞:2015年(平成27年)12月8日(火)付】

 

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