浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

煤払/今日の俳句 ≪第1980号≫

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≪2015年(平成27年)12月10日(木)≫師走(旧暦10/29)

 


 輪飾のすいとさみしき買ひにけり
       皆吉爽雨

 うちそとに兄妹のこゑ煤払
       原コウ子

 釣鐘の中掻きまはす煤払
       高野素十

 四方の景見えて天守の煤払ひ
       岡部六弥太

 煤籠り昼餉の時のすぎにけり
       山口波津女

 


※ 煤払・煤掃・煤竹・煤籠・煤湯
 煤掃ともいう。煤を払うことは、古くから行われていたが、江戸時代には年中行事の一つで、千代田城をはじめ一般でも十二月十三日が、その日と定められていた。
 煤払いが神祭りの始めであったことは、壱岐で《煤取節供》、その他《煤掃の年取》《煤の年取》などと呼ぶ地方があることでも明らかである。
 煤を払う男を煤男、またこの日を神供《煤取団子》《煤掃団子》といい、こねた餅を《煤掃餅》雑炊や粥をそれぞれ《煤雑炊》《煤掃餅》と呼んで神に供え、一家で食べるならわしがある。
 この日、足手まといの老人や子どもは、煤払いのじゃまにならぬように、別室にこもる。これを煤籠りといい、煤掃の後ではいる湯が煤湯である。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 

       ※☆*わが友に贈る*※

 

 人間は人間の中で
 ダイヤの如く磨かれる。
 日々の学会活動こそ
 成長への大舞台!
 勇んで打って出よう!

         12月10日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


会長(SGI)は地球規模の「草の根」運動を確立ー副総長(インド)。歴史を築く主役は民衆!
        ◇
青年の実力とは人に貢献する根性がどれ位あるかー恩師。大願の青春貫け
        ◇
人は一人で生きるようにつくられていないー詩人(バイロン)。友情は人生彩る最極の宝
        ◇
世界人権デー」。万人に尊厳。人の不幸の上に自己の幸福築かぬ生き方を
        ◇
仕事との両立へ介護休業取り易く。公明の主張で。庶民目線の実績を重ねよ


聖教新聞:2015年(平成27年)12月10日(木)付】

 


      ※☆*わが友に贈る*※


定時制の工業高校に勤務する青年教師が試験用紙を配っていると、一人の生徒の指先に油が付いていた。昼間は街工場で汗し、夜学に通う真摯な姿に胸を打たれた教師は、“自分も真剣に学び直そう”と大学院に進んだ

この、かつての青年教師が10日(現地時間)、ノーベル医学生理学賞の授賞式に望む。大村智さんである。小さなきっかけが、人生を大きく変えるーー地道な微生物の研究を重ね、何億人もの命を救う成果を生んだ大村さんの人生も、そうだった

40年ほど前、女児を出産した福島の婦人部員は、わが子がダウン症であると医師に告げられた。「20歳まで生きられるかどうか……」の言葉に涙した。娘の将来を悲観し、弱気になる彼女を勇気づけたのは、同志の真剣な一言だった。「強い母になるのよ!」

彼女は、この“一言”を現実にする人生を築こうと決めた。「娘のおかげで、母として、人として、本当の強さと優しさを知りました」。広布一筋に歩み、NPO法人の要職で東北復興と地域振興にも活躍する彼女は先月、「広布貢献賞」を受賞した。生活を共にし、日々、元気に働く娘と、喜びを分かち合った

あの出会い、あの言葉が私を変えたーーそういえる努力を積み重ねる中に、人生の幸福と勝利がある。     (代)

聖教新聞:2015年(平成27年)12月10日(木)付】

 

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