浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

ぼろ市/今日の俳句 ≪第1981号≫

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≪2015年(平成27年)12月11日(金)≫師走(旧暦11/1)


 ぼろ市の夕日の中の弱法師
        石原舟月

 ぼろ市のがらんと何を叩き売る
        松澤昭

 一灯の中に擴げてぼろの市
        飯田素蘭

 ぼろ市の雪のいま降りはじめけり
        牧瀬蝉の助

 ぼろ市へ農夫の妻が紅さして
        伊井松乃

 


※ ぼろ市
 十二月十五、十六日、江戸時代から東京世田谷区の旧大山街道に開かれる歳末の市。近在の農家が、不用品を持ち寄って売買したのが起こりといい、あらゆるぼろが売られるのが特色。
 衣料品をはじめ、農具類、台所用品、神具、玩具などがでる。最近は、このぼろ市も人に知られ、千軒近い露天が出て、二、三十万の人出をみるようになり、ぼろ以外の新品が多く並べられる。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 

       ※☆*わが友に贈る*※

 

 多忙な時だからこそ
 深き祈りを根本に!
 満々たる生命力で
 豊かな智慧を湧かせ
 価値創造の一日を


         12月11日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

人を育てよう!それが未来の勝利への道だー恩師。縁した一人を全魂込めて
        ◇
東京「墨田の日」。寒風にも広宣の魂は赤々と。庶民の王国から拡大の潮を
        ◇
真理は語り続ける必要があるー偉人(ガンジー)。青年よ叫び抜け!正義は勝ってこそ
        ◇
組織での忘年会は厳禁。不信の因つくるな。清々しい和楽のスクラム守れ
        ◇
日本近海の微細ゴミの密度が世界平均の27倍と。英知結集し生態系を保全


聖教新聞:2015年(平成27年)12月11日(金)付】

 


      ※☆*北斗七星*※


眼前に広がる銀世界、雪が積もると、近所の坂道でスキーに興じた。故郷の秋田を離れて38年。今も蘇る光景である・そんな記憶も「記録」として残るだけかもしれない

カナダのウォータールー大学が昨年、ある研究結果を公表した。地球温暖化がこのまま進むと、冬季五輪を開催した19都市中、2080年代にスキー競技を確実に運営できるのは札幌など6都市だけになるというのだ。影響は五輪だけに限らない

最も顕著に現れる北極圏では、既に気温上昇は世界平均の2倍の速度で進む。夏の海氷面積は従来の3分の2となり、島しょ国は国土水没の危機に。日本では爆弾低気圧が多発。ほぼ60年後には、伊勢湾台風より気圧が低いスーパー台風が直撃するとの予測も現実味を帯びつつある

国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が現地・パリで11日、会期末を迎える。温室効果ガスの二大排出国の中・米両国と、先進国、島しょ国、産業革命以降の温暖化の責任は先進国にあるとする発展途上国らの思惑が交錯、“複雑な国連方程式”を解く作業が続いている

複数案が併記される中、温暖化の抑制へ実効性ある枠組みは成るのか。「志ある者は事意に成る」(十八史略)である。各国は志を共有し応戦を誓ったはずだ。かつての地球を記録の中の存在だけにしてはならない。(田)

公明新聞:2015年(平成27年)12月11日(金)付】

 

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