浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

御用納/今日の俳句 ≪第1986号≫

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≪2015年(平成27年)12月16日(水)≫師走(旧暦11/6)

 

 大事件結審して御用納めけり
        佐藤酔石子

 煙吐く御用納の煙出し
        山口青邨

 御用仕舞芝生の日ざし澄みにけり
        富田野守

 野点めく仕事納めの日雇いら
        北野石竜子

 掛けかへし暦めでたし用納
        佐藤眉峰

 

※ 御用納・仕事納め
 御用仕舞ともいう。十二月二十八日に、諸官庁はその年の仕事を終わる。残務を処理し、机上をかたづけ年末のあいさつをかわして帰宅する。民間の会社・銀行その他の用じまいはもっと遅い。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 


       ※☆*わが友に贈る*※

 

 最後に勝つのは
 「粘り強い人」だ!
 焦る必要はない。
 努力と忍耐の中で
 鋼(こがね)の如き自身を築け!

         12月16日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

SGIは平和への現実的な未来像(ピジョン)を示してきたー博士(インド)。希望の哲学を発信
        ◇
「金(こがね)は・やけば真金となる」御聖訓。青年は自分から鍛えの道に飛び込め
        ◇
全国の受験生よ頑張れ!風邪に注意し、健康第一で。執念の人に栄光輝く
        ◇
「話し合いは人間だけの特権だ」哲人(キケロ)。共生の知恵育む価値創造の対話を
        ◇
温室効果ガス削減へ「パリ協定」。人間共通の願い。国・地域を越えて挑戦

 


聖教新聞:2015年(平成27年)12月16日(水)付】

 


      ※☆*名字の言*※


山形県警が先頃、地元の方言を交えた「交通安全ご当地標語」を公募したところ、3000点を超す応募があった。その中から採用作品10点が、先日発表された

「気をつけて 夕暮れ 雪道 むずり角(曲がり角)」「『らっしゃい(渡りなさい)』の思いやり 笑顔で返そう『ありがどさま』」など、心に染みる言葉でつづられている。言葉にも“温度”というものがある。土地に根付いた方言は、そこで暮らす人の営みを連想させ、“体温”を感じさせるのだろう

先日、山形で行われた東北男子部の大会。全盲の男子部員が信仰体験を語った。彼は、かすかに視力があったころに拝した御本尊を心に思い浮かべ、池田SGI会長と出会った日の情景を原点に、信心に励んだ

苦労はたくさんあったが、最大の試練は、いつも聖教新聞を読み聞かせてくれた最愛の母の死だった。悲しみに沈む彼を支えたのは、同志の懸命な励ましと、心に残る「どんな時も笑顔で」という母の声だった。彼はよみがえった。「目は見えなくても、歩ける。聞ける。話せる。見えない分、何より言葉を心で感じられる!」

言葉とともに生きていく。それが人間であろう。慈しみの声、励ましの言葉に包まれ、人に贈りゆく人生は幸福である。
               (白)

聖教新聞:2015年(平成27年)12月16日(水)付】

 

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