浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

枯菊/今日の俳句 ≪第1987号≫

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≪2015年(平成27年)12月17日(木)≫師走(旧暦11/7)

 

 枯菊を焚く淡(うす)き火のうごきけり
          日野草城

 起しやれば匂ふもあはれすがれ菊
          松本つや女

 枯菊に虻の来る日のまだつづく
          丸山白羊

 荒地野菊日あたりながら枯れにけり
          舘岡沙緻

 日輪のがらんどうなり菊枯るる
          橋本鶏二

 

※ 枯菊
 自然の状態にはえているものではなく、鉢植えや園圃に植えたものの立ち枯れしたものをいう。時雨や霜に痛んだ枯菊の姿は、開花の華やかな面影はもとむべくもない。キクは耐冬性の宿根草。苗分けは、十二月の冬至のころ。三月上、中旬ごろに行う。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

 


       ※☆*わが友に贈る*※

 

 「地区」こそ
 広宣流布の母港なり!
 わが地域から
 輝く人材の波を!
 新たな人間革命の劇(ドラマ)を!

         12月17日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

同志と感激し合って帰るくらいの座談会にー恩師。勝利の一年へ団結の出発
        ◇
ドクター部、白樺の皆様、本年も有難う!「生命の守り手」に大功徳は厳然
        ◇
「たすくる者強ければたうれず」。故に弛まぬ訪問激励を。徹して粘り強く
        ◇
各地でスリップ事故が多発。速度超過や急ハンドルは禁物。安全最優先で
        ◇
多忙な年の瀬。振込詐欺に警戒!「自分は大丈夫」が危険。今一度声掛けを

聖教新聞:2015年(平成27年)12月17日(木)付】

 


      ※☆*名字の言*※


古書店で求めた小説のページをめくっていると、列車の切符が挟まっていた。以前の読者が、しおり代わりにしたのだろうか。遠く離れた地の駅名と、20年以上も前の日付の印字は、すでに薄くなっていた

この本も、旅するようにして、人の手から人の手へと渡り、自分のもとにたどり着いたーーそう思うと、一冊の本にも縁を感じてならなかった

ある男子部員が愛用する御書は、かなり使い込まれていた。聞けば、就職で郷里を離れる際、母が使っていた御書をくれたのだという。もともとは、祖母のものだった。かつて、貧乏を抜け出したいと入会した祖母が、1年がかりで貯金をして購入した。

生きる支えにしたのだろう、「さいわいは心よりいでて我をかざる」(御書1492頁)などの御聖訓に、朱色の傍線が引いてある。その“宝の一冊”を祖母は、嫁いできた彼の母に譲ったのだ

結婚当初、母は学会活動に消極的だった。だが病弱で生まれた息子の彼を健康にしたいと、信心に目覚めた。蛍光ペンで強調された「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(同1124頁)などは、母が心肝に染めた一節だ。年月を重ね、3世代に生きる力を送ってきた一冊の御書ーーその輝きは増すばかりである。
               (城)

 


聖教新聞:2015年(平成27年)12月17日(木)付】

 

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