浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

除夜/今日の俳句 ≪第2000号≫

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≪2015年(平成27年)12月30日(水)≫師走(旧暦11/20)

 


 除夜いまだ「静かなるドン」読みすすむ
         佐藤鬼房

 焚火ひとつセエヌの岸の除夜暗し
         小池文子

 わが撞きてわが音として除夜の鐘
         加倉井秋を

 つくつく鐘をつくつく除夜の鐘
         鈴木榮子

 年の夜やもの枯れやまぬ風の音
         渡辺水巴


※ 除夜・除夜の鐘・除夕・年の夜。
 大晦日の夜。年の夜,大年,年越しなどともいう。神社では大祓(おおはらえ)といって人形(ひとがた)に託して罪穢を流し,寺院では百八煩悩の鐘をつき鳴らす。
除夜の鐘は午前零時の前後につかれ,ここに年の境のあることが一般に認められているが,一日の境を日没時とする日本の古い考えでは,除夜はすでに新年に属し,来臨する年神をまつる神聖な夜であった。
このため神社では篝火が焚かれ参籠が行われるが,一般家庭でも,かつては年神の前で家族揃って正式の食膳を囲んだあと,いろりに大火を焚いて終夜起きているべきとしていた所が多い。

【「世界大百科事典 第2版の解説」より抜粋】

 


      ※☆*名字の言*※


中国の春秋時代。斉の国の宰相・晏嬰(晏子)は、博学多識にして、民の心を汲んだ政治を貫き、名声を馳せた

彼の本領はどこにあったのか。自らこう語っている。「嬰は人に異なることあるにあらざるなり。常になして置かず、常に行きて休まざるなり」(山田琢解説『嬰子春秋』明徳出版社)。自分は人と変わったところはない。あるとすれば、何事も中途半端にせず、進み続けて休まなかっただけだと

努力を継続できる。平凡に見えて、これほど強い生き方はない。8年前、くも膜下出血で倒れ、1ヶ月間に及ぶ意識不明から、奇跡的に生還した婦人は、リハビリも兼ねて、執筆を開始した。ある時、自身の投稿が新聞掲載され、皆に喜びが広がり、以来、文章つくりが日課に。この一年も400以上の文を綴った。「書くことが私の広宣流布と決め、報恩感謝の心で日々挑戦です」

今年は、池田SGI会長の小説『人間革命』の連載開始から50年の節目だった。明年の新年号からは、待望の小説『新・人間革命』第29巻『常楽』の章が始まる。両方の連載を合わせると1日付で7198回。新聞小説の連載日本一を更新しゆく。長く尊い歩みに感謝は尽きない

戦い続ける師と共に、明年も悔いなき黄金の一日一日をと心に誓う。
               (進)

聖教新聞:2015年(平成27年)12月29日(火)付】

 

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