浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

歯固(新年)/今日の俳句 ≪第2007号≫

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≪2016年(平成28年)1月6日(水)≫師走(旧暦11/27)

 

 

 歯固やかねて侘しき飯の砂
       松瀬青々

 歯固や鼠は何を食む今宵
       尾崎紅葉

 歯固めの木の実一箱大和より
       佐野千作

 歯固やしづかに食んでものおもふ
      渡辺みどり

 歯固や短かく朱きをんな箸
       中村堯子


※ 歯固(新年)
 歯は齢に通じ、歯の根を固めて健康を増進する意味で、正月三が日に食べる特定の食べ物をいう。宮中の行事として古くは鹿・猪などの肉も入っていたが、時代とともに変遷をへて、のちには餅が主となった。
 民間では、神に供える鏡餅のほかに、家族の人数に応じて小さい鏡餅をつくり、押鮎・大根・橘・橙などを添えて、身祝いとして食べることが行なわれた。歯固飴といって飴を食べるふうが、福島県新潟県などにある。
 歯固に用いる食品には、かち栗・榧(かや)・大根・串柿・蜜柑・スルメ・昆布など地方によって一定しない。また正月の餅を、水餅や干餅にしておき、六月一日または夏至の日などに、歯固めといって食べているところも多い。
 大分県内には、正月二十日を《歯固めの日》といって、鏡餅などを開いて堅いものを食べる風習の土地がある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


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       ※☆*わが友に贈る*※

 

 自分が立ち上がれば
 地域も変わる!
 旭日の生命力
 はつらつたる声で
 前進への新風を!

         1月6日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

法華経に勝る兵法なし。朝晩の祈りを強く深く!人生勝利の歩みを着実に
        ◇
総本部に千客万来。各国指導者(リーダー)から祝電続々。地球包む民衆連帯(スクラム)に期待大
        ◇
創価班師弟誓願の日」。寒風に一人立つ勇将よ!「拡大の年」の先駆を頼む
        ◇
寒の入り。十分な栄養・睡眠で体調を万全に。健康・無事故で希望の春へ
        ◇
ASEAN共同体発足。6億人の巨大経済圏と。心結ぶ人的交流も加速を


聖教新聞:2016年(平成28年)1月6日(水)付】

 


      ※☆*名字の言*※


万葉集大伴家持が詠んだ歌がある。「新しき年の始の初春の今日ふる雪のいや重し吉事」。“新春のきょうの雪が降り積むように、今年も良いことがますます重なってほしい”との願いに、古今、変わりはない

6年ぶりの暖冬で、この年末年始の実際の雪は、例年より少ないようだ。だが、日々の信心にあっては、白雪のように純粋な心で励み、福徳を積みゆく一年にしたい

「雪」といえば思い出すエピソードがある。30年ほど前のこと。東北のある小学校で、豪雪の冬を有意義に過ごすため、「図書館まつり」を開き、作家の手紙を展示するコーナーも設置することになった。1人の少女部員が持参した池田SGI会長の童話を級友が読み、“ぜひ手紙を寄せてください”とつづった

SGI会長は海外指導を翌日に控えた多忙な中、3枚もの返事をしたためた。その中で、読書に励むことは、「限りなく、豊かに広がっていく人間」へと創り上げる力になる、とエールを送った。その言葉を胸に刻み、努力を重ねた少女部員は、後年、教育の道を歩んだ

冬が必ず春となるように、誓いを胸に、地道に重ねた努力も、必ず花開く時が来る。凛とした冬の空気に身も心も引き締め、清新の息吹で本年を歩き出そう。
               (城)

聖教新聞:2016年(平成28年)1月6日(水)付】

 

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