浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

葱/今日の俳句 ≪第2029号≫

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≪2016年(平成28年)1月28日(木)≫師走(旧暦12/19)≫

 

 武蔵野や流れをはさみ葱白菜
        臼田亜浪

 葱洗ふ女やひとり暮れ残る
        尾崎紅葉        

 燈台の下にて葱の白根剥かる
        木村蕪城

 夢の世に葱を作りて寂しさよ
        永田耕衣

 下仁田の土をこぼして葱届く
       鈴木真砂女


※ 葱・葱(き)・一文字(ひともじ)・根深(ねぶか)・葉葱・葱畑
 シベリア・アルタイ地方の原産で、広く蔬菜として畑に栽培されるユリ科多年草。地上部は冬を越して夏に枯れる。
 高さ六〇センチぐらい。鱗茎はほとんど膨らまない。根は白くて糸のようで、茎の端から多数出ている。地上一五センチ内外の高さのところから五~六葉を二裂に出すが、下部は別に鞘になって、重なって偽茎となり、葉身は太い管状で、先は尖り、少し白っぽい緑色で、粘液を含んでいる。
 鱗茎・茎・偽茎・葉柄・葉身を食べるのだが、俗に《白根》と言っている部分は、鱗茎ともいい、葉柄ともいい、区別がはっきりしないが、最も味がすぐれている。昔は、美濃(岐阜県)の《宮台の根深》は、味が甘美でシロネギとも呼ばれ、佳品といわれた。下野(栃木県)の《梅沢》《鹿沼》、上野(群馬県)の《下仁田》の葱は、白根が肥大で柔らかい。
 関東は白根の部分を多く食べ、関西は葉が茂って白根の少ないものを作り、おもに葉を食べる。前者は根深、後者を葉葱と呼ぶ。関西の葱は、がいして小型で、葉葱の代表的なものに《九条葱》がある。
 あらゆる料理に用いられ、生物は味が辛く、水にさらして薬味にする。葱は消化液の分泌をうながし、胃腸を整え、発汗の効があり、また寄生虫を去り、魚肉の毒を消すなどといわれる。ビタミンに富み、その刺激成分は殺菌作用があるという。
 緑色部分は一〇〇グラムが一〇カロリーに過ぎないが、白色部は四九カロリーにあたるというから、関東のほうが効果的にネギを食べていることになろう。古名を《葱(き)》といったので、一文字(ひともじ)の名が生まれた。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*※


 風邪・流感(インフルエンザ)に注意!
 マスクの着用や
 手洗い・うがいなど
 予防対策を万全に。
 日々賢明に健康管理を!

         1月28日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


会長(SGI)のアジア初訪問から55周年。太陽の仏法は燦然。後継の師子は陸続と
        ◇
全国で女子部ロマン総会たけなわ!心結ぶ友情の語らい。希望の花は満開
        ◇
「足は経なり」と大聖人。さあ打って出よ!動いた分だけ仏縁と境涯が拡大
        ◇
精神の根本的変革によってのみ人生に新たな光がー哲人(フィヒデ)。人間革命の道を
        ◇
会館守る会、宝城会の皆様、有難う!広布の宝処を荘厳する真心に大功徳


聖教新聞:2016年(平成28年)1月28日(木)付】

 

      ※☆*名字の言*※


戦国武将・真田一族の魅力の一つに、小よく大を制する巧みな知略が挙げられる。また大坂の陣真田幸村(信繁)の軍勢が身に着けた、赤い甲冑も鮮烈だ

戦場で最も目立つ赤色は戦う魂の表れ。「戦と言うのは、臆すれば、敵に攻め込まれ、自分自身も命を落とすことになる。敵に勝ち、自らも生き残るためには、攻めて攻め抜くことを心がけねばならぬ」(三池純正著『真田幸村大坂の陣第三文明社)。この命懸けの覚悟が、真田の名を歴史に刻印した

誰しも戦うべき時がある。3年前、人生に行き詰まっていた壮年は「広布のため、自身の宿命転換のため、何でもやらせてもらおう」と本紙の配達を引き受けた。早朝の配達はつらかったが、慣れると生活にリズムが生まれ、目の前の課題に集中できるように

営業の仕事にも前向きに取り組み、昨年は大きな案件に挑戦。課題でアイデアを湧かせ、小さい会社ながらライバルの大手メーカーを退け、見事に契約を勝ち取った。配達員、営業マン、支部長、さらに今はPTA会長も。無冠の誇りで全てに挑む日々だ

御聖訓に「あへて臆病にては叶うべからず候」(御書1193頁)と。岐路に立つ時こそ「よしやってやろう」と一歩踏み出すのが我らの価値創造の道である。  (進)


聖教新聞:2016年(平成28年)1月28日(木)付】

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