浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

春の空/今日の俳句 ≪第2047号≫

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≪2016年(平成28年)2月15日(月)≫(旧暦1/8)
《新聞休刊日》

 

 いつくしむごと覆ほへり春の空
        高浜虚子

 春の空日の輪いくつも色となり
      安部みどり女

 うわのそら試されている春の空
       葉月ひさ子

 ペンギンの並びて仰ぐ春の空
       片山由美子

 襖絵の虹のつづきに春の空
        大本美沙

※ 春の空・春天
 春は大気の肌ざわりから音や色にいたるまで柔らかく感じる。春の空もそのような感触で、雲も優しく、日の光も穏やかである。花時には曇り空、それも高曇りの日が多い。晴れた日も、刷いたくょうに霞が立ちこめて、明るく愁いをおびた空の色である。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


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