浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

常楽39〈小説「新・人間革命」〉

 


【常楽39】


 一九七八年(昭和五十三年)十一月七日、「11・18」学会創立四十八周年を記念する代表幹部会が、総本山大石寺の大講堂で行われた。ここには二千人の学会代表幹部のほか、各地の僧も参加した。宗門の日達法主が出席し、これまで続いてきた宗僧の学会攻撃に、終止符が打たれることになっていたのである。
 それは本来、既に終わっていなければならないはずのものであった。この年の四月初め、宗務院からは、毎月十三日に各寺院で行われる御講での学会批判を、厳に慎むように通達が出されていた。しかし、全く守られることはなかった。
 また、学会は、宗門からの、教学の展開などが教義の逸脱ではないかとする質問書にも、和合を願って、誠心誠意、回答した。現代社会で広宣流布を進めるために、仏法の本義を踏まえつつ時代に即して法理を展開したこと等を述べ、法主の了解を得て、その回答を六月三十日付の「聖教新聞」に掲載した。
 この時も、これで学会への誹謗は終わるはずであった。ところが、その後も、執拗に攻撃は続けられた。こうした異常な事態が、いっこうに沈静化しない背景には、宗門を利用して学会を操ろうと画策する、野心に狂った弁護士・山脇友政の悪辣な暗躍があった。以前から宗門に学会への不信感を募らせる捏造情報を流し、さらに攻略計画まで練り、それを伝えていたのだ。
 宗門の僧たちは、これに踊った。
 学会側がいくら外護の立場から、宗門の意向を尊重し、対応しても、かえって彼らは、邪悪な牙を剝き出しにして圧迫してきた。
 学会員は、横暴な宗門僧の言動に苦しめられ続けてきたのである。
 日蓮門下を名乗る僧が、宗祖の御遺命たる広宣流布に、死身弘法の実践をもって取り組んできた創価学会への攻撃を繰り返す。「外道・悪人は如来の正法を破りがたし仏弟子等・必ず仏法を破るべし」(御書九五七ページ)と大聖人が仰せ通りの事態が出来したのだ。
 魔の蠢動は広宣流布の時の到来を物語る。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)2月17日(水)より転載】


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