浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

焼野/今日の俳句 ≪第2053号≫

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≪2016年(平成28年)2月21日(日)≫(旧暦1/14)


 未黒野を来て野良犬に嗅がれたり
        加藤憲

 落城のごとき肥前の焼野原
        佐川広治

 だしぬけに日のさしてきし焼野かな
       成瀬櫻桃子

 踏み入りし焼野にはやも青きもの
        泉田秋硯

 月いよいよ大空わたる焼野かな
        飯田蛇笏

 

※ 焼野・焼野原・焼原・末黒野・末黒
 早春、害虫駆除と萌え出る草の生長のために枯れ草を焼き払うが、その野火で焼けた野。焼け残った萌え草が青々と地に張りついていたりする。「末黒野」は、川べりの茨や芒など半焼けに残っているのをいう。


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*※

 わが生命には

 無限の向上の力がある。

 限界を決めるのは

 自分の弱い心だ。

 確信と勇気で壁を破れ!


        2016年2月21日

 

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 学会は無私の行動で世界平和と慈愛をもたらす―識者。立正安国の大道
      ◇
 未来部の日。各地で集いが楽しく。勉学第一・健康第一で希望の空へ飛翔
      ◇
 恩師「歴史をつくらずして何の人生か」。千載一遇の好機!わが金字塔必ず
      ◇
 寒風に胸張る無冠の友に感謝。皆様の一歩が正義を拡大。呉々も無事故で
      ◇
 車上荒らし、窃盗に要注意!貴重品や鞄は肌身離さず。短時間でも施錠を


聖教新聞:2016年(平成28年)2月21日(日)付】

 

      ※☆*名字の言*※


落語の基本は「おい、八つぁん」「何だい、熊さん」という“対話”にある。その上で――落語芸術協会会長の桂歌丸師匠が、本紙「トーク」で語っていた。落語家の腕の良しあしは、せりふの間に余韻を残す「間」が上手に作れるかどうかで決まる、と

文にも「行間を読む」味わい方があるが、対話の「間」によって伝わる思いの深さは、文を超えるだろう。そう思える体験を聞いた。原発事故の影響で故郷も仕事も失い、疲れ果てた壮年部員がいた。学会の同志たちが会合に誘うが、言下に断る。それでも会合の当日、会場の玄関先で皆が待っていると、壮年が現れた

待った人の中に、かつて壮年と苦楽を共にした同志がいた。遠方から来訪したその同志は再会を懐かしみ、握手しながら話し掛けた。「久しぶり。しばらく会わない間、君は……」。その瞬間、壮年の刺すような視線。同志は一呼吸置くと、壮年を見つめて言った。「ずっと頑張ってきたんだな」

壮年は男泣きした。“俺は一家の柱だ、学会員だ”と奮闘すれども、光が見えない苦しさを分かってもらえたという涙だった。壮年はよみがえった

「励まし」に特別な言葉はいらない。会って顔を見て、話したり、時には黙ったり――そうやって分かち合えるものがある。(城)


聖教新聞:2016年(平成28年)2月21日(日)付】


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