浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

春の鮒/今日の俳句 ≪第2069号≫

f:id:knowinglykunchangtan:20160308052219j:plain

≪2016年(平成28年)3月8日(火)≫(旧暦1/30)

 

 あけぼのの田川波立つ春の鮒
       水原秋桜子

 春鮒や枝川の藻を濁しつゝ
        新井盛治

 春鮒釣り硝子戸のある家に帰る
       加倉井秋を

 乗込鮒枯葉藻屑をかきわけて
        沢木欣一

 疾風波鮒乗込むをはばみけり
        内山亜川

 

※ 春の鮒・乗込鮒・乗っ込み・初鮒・春鮒釣。
 鮒はコイ科の魚で、冬季は水底の泥に頭を突っ込んで冬眠する。三月末から四月ころ水温があがってくると、産卵のため浅いところや細い小川、水田にまで何百何千と群れをなして非情な勢いで乗り込んでくる。また腹いっぱい抱卵しているので食べてもうまい。
→寒鮒(冬)・濁り鮒(夏)。
 
【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】

 


彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡

 


       ※☆*わが友に贈る*☆※


  広布拡大を牽引する

  青年部よ 頑張れ!

  皆で真心のエールを。

  創価家族の団結こそ

  人材を育てる原動力だ!

 

       2016年3月8日


       ※☆*寸 鉄*☆※


 列島で「3・16」記念の座談会。挑戦と成長の劇続々!希望の輪を社会へ
      ◇
 芸術部の日。毀誉褒貶を突き抜け光る信仰勇者!使命の大舞台で華と舞え
      ◇
 「法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し」。地域の為に!我らは走る
      ◇
 「国際女性デー」。学会の婦人部・女子部は励ましの太陽。新時代の主役
      ◇
 来日観光客が急増、地方での通訳不足が深刻と。国際化も人材育成が焦点


聖教新聞:2016年(平成28年)3月8日(火)付】

 

      ※☆*名字の言*※


福沢諭吉の『学問のすゝめ』は、計300万部を超える明治の大ベストセラー。自由・独立・平等の新しい価値観が人々の心を捉えたからだが、もう一つの要因は、誰でも読める平易な言葉でつづったことにある

福沢には、こんな逸話がある。最初の近代的国語辞書とされる『言海』を編集した大槻文彦から、それを手渡された時のこと。福沢は感心した様子で手繰っていたが、見出し語の並びが五十音順と気付くと、顔をしかめた

当時、小学校で五十音を教えて20年ほどたっていたが、庶民の実生活では「いろは」が主流。福沢は“「いろは」を知らなければ、下足番もできない”と、五十音教育を批判していたのだ(石山茂利夫著『国語辞書事件簿』草思社)。実学、庶民のための教育を重んじた福沢らしい

高い理想も人の心に届かなければ意味がない。「創価学会も、庶民の中から生まれ、庶民の中に根ざし、庶民のために行動してきた」と池田SGI会長。ゆえに、その機関紙である本紙も、分かりやすい表現を旨としてきた。“自分の母親に話し掛けるような言葉で”が、記者から記者へ語り継がれてきた例えだ

今月、本紙は19000号を刻む。庶民にアンテナを張り、庶民の心に届く新聞であり続けることを誓う。(馨)


聖教新聞:2016年(平成28年)3月8日(火)付】


彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡