柳絮(りゅうじょ)/今日の俳句 ≪第2073号≫
≪2016年(平成28年)3月12日(土)≫(旧暦2/4)
遊船に鼓を運びをり柳絮とぶ
原田青児
日本人一人も居らず柳絮とぶ
京極杞陽
吹くからに柳絮の天となりにけり
軽部鳥頭子
月の夜の海なき国を柳絮とぶ
飯田 龍太
柳絮とぶひかりの時の過ぎゆくに
高嶋茂
■ 柳絮(りゅうじょ)→柳の絮・柳の花・柳絮飛ぶ。
枝を上に向けて立てているのが楊で、下に枝垂れているのが柳である。どちらも雌雄異株で、雌株の花は実を結んでから綿のような種子をとばすが、それが柳絮である。風がなくても木々からはなれて、春らしい日ざしの中をきらきらと光りながら柳絮はただよっているが、風にあおられて、一斉に柳絮のとび立つさまもみごとなものである。宙空をきらめきながらとんでいる様子は、李白の詩句に「其れ楊花の雪に似たるをいかんせん」とあるように、雪かと紛うばかりである。湖沼では、水面を走るようにして降ってきた柳絮がひろがりやながらただよっている。
【「現代俳句歳時記・春/角川春樹」より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
一人のために!
一人を大切に!
これが学会精神だ。
悩める友に寄り添い
今日も真心の激励を!
2016年3月12日
※☆*寸 鉄*☆※
SGIの対話と行動による平和貢献は驚嘆の域に―識者。人類共生の旗手
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東京「喜多区女性の日」。婦女一体で希望の花が満開。励ましの世界を拡大
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「師弟の人生」ほど崇高で尊いものはない―恩師。後継の勇者よ胸張り進め
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福島の食品「購入ためらう」が減少傾向。検査は厳格。風評払拭へ応援更に
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働く女性へのセクハラ、6割が泣き寝入り。傍観は悪。許さぬ気風を皆で
【聖教新聞:2016年(平成28年)3月12日(土)付】
※☆*名字の言*※
東京のある地区では毎月、入会記念の月を迎えた同志を座談会で紹介している。先日の座談会では、福島出身の青年が名前を呼ばれた。3月11日で入会から2年を迎えた
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「以前は、思い通りにいかないと現実から逃げていました」と彼は言う。今では、“壁”にぶつかると御本尊の前に座るのが習慣に。祈る中で“自分にできることは何か”と考えるようになった、と
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米国の心理学者・セリグマン博士によれば、悲観的な人は、悪い状況が「ずっと続く」と思い込むが、楽観的な人は「一時的」と捉え、それをバネに努力できる。その心の楽観度が、人生の幸福や成功に深く関わるという(『オプティミストはなぜ成功するか』山村宜子訳、講談社)
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唱題行とは、「楽観主義に“心のギア”を入れる作業」という言い方もできよう。“すがる”のではなく、“必ず勝ちます”という誓願の祈りが、主体的な行動を生み、環境を変えていく。まさに仏法とは、究極の楽観主義である。どんな逆境も変毒為薬し、自他共の幸福へ進もうとする人間の強さを引き出す
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先の青年は昨年、弘教を実らせ、今は牙城会大学校生として奮闘する。その姿の中に、そして「3・11」から5年の春を進む東北の同志の中に、偉大な実証を仰ぎ見る。(蹴)
【聖教新聞:2016年(平成28年)3月12日(土)付】
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