浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

春暁/今日の俳句 ≪第2094号≫

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≪2016年(平成28年)4月2日(土)≫(旧暦2/25)


 春暁やまだ一言ももの言はず
        倉田絋文

 春暁や人こそ知らね木々の雨
        日野草城

 春暁や雨のあらひし松の幹
      久保田万太郎

 春暁の水に映りて鶯翔べり
       佐々信一郎

 春暁の梢が君であるような
        坪内稔典


※ 春暁(三春)・春の暁・春の曙・春曙・春の夜明け。
 春の夜明けのことである。 春暁とか春の曙とかいう言葉はいかにも艶で柔らかな感じだ。一種独特な情趣がある季題だともいえる。同じ夜明だとはいうものの、春の朝というのとは多少違いがあることを弁えるべきだ。[考証] 『枕草子』冒頭に「春は曙、やうやう白くなり行く。山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」と書かれ、以来春の曙を賞する気持を、この一文が支配しつづけてきた。

【「俳句歳時記(春)/飯田蛇笏編」・平凡社より転載】

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  足を運び続ける。

  悩みに寄り添い続ける。

  粘り強い励ましが

  友の心に灯をともす。

  誠実第一の人たれ!

       2016年4月2日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 恩師の祥月命日。会長の不二の大闘争で仏法は世界へ。後継よ勇んで続け

      ◇

 第2総東京の日。広布電源地に万朶と咲く人材の花。さあ希望の対話拡大

      ◇

 他人にある勇気や忍耐はあなたの中にも―詩人。深き祈りで痛快に壁破れ

      ◇

 職場でいてもらいたい人に―牧口先生。青年よ清新な心で確かな信頼結べ

      ◇

 国際子どもの本の日。良書との出あいは人生を変える。良き環境を大人が


聖教新聞:2016年(平成28年)4月2日(土)付】

 

      ※☆*名字の言*※

 

「世の中に たとへむ物もなかりけり 春のさくらの 花のにほひは」(本居宣長

総本部の「青年桜」が満開に咲き誇るなか、4月2日を迎えた。不世出の広布の英雄である戸田第2代会長が逝ったこの日、東京の桜は5分咲きであったという

青年桜も、恩師の旅立ちを荘厳した桜もソメイヨシノ。現代では日本の桜の大半を占める。このソメイヨシノの名が正式に定められたのは1900年で、戸田会長生誕の年だった。江戸時代に交配によって生まれ、接ぎ木によって全国に広がった。一斉に咲き、一斉に散るのは、ソメイヨシノが、全て同じ遺伝子を持っているからだ

「学会の同志の信仰体験は、桜のようなもの」と言った人がいた。人生の試練の冬に耐えて、根を張り、つぼみを育て、やがて万朶と勝利の花を咲かせる。その“満開”への過程は人それぞれだが、話を伺うと、咲く様には共通点がある。池田SGI会長の励まし、指導を心に抱き、師弟の絆への感謝を持っていることである

そして、今日の世界広布新時代も、三代の会長が民衆の幸福のために一人立ち、そこから次の一人、また一人へと広布の精神を接いで広がったもの。満開の「青年桜」が、総本部に集う同志の笑顔を見て、ほほ笑んでいるように見えた。(将)


聖教新聞:2016年(平成28年)4月2日(土)付】


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