浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

春の暮/今日の俳句 ≪第2096号≫

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≪2016年(平成28年)4月4日(月)≫(旧暦2/27)


 春ゆふべあまたのびつこ跳ねゆけり
         西東三鬼

 らちもなき春ゆうぐれの古刹出づ
         下村槐太

 平らかに畳に居るや春のくれ
          桂信子

 鳴くと言へば蟇また鳴けり春の夕
          及川貞

 遠きより山かげ消ゆる春の暮
         相馬遷子


※ 春の暮・春の夕・春夕べ(はるゆうべ)・春夕(しゅんせき)
 春の夕べである。秋の暮れと違って、夕暮れの光が明るく空気が甘く、万象が生き生きと輝き、道行く人の顔も溌剌と美しい。暮の春といえば晩春になる。

 【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  わが青年部が力走する

  「正義拡大月間」だ。

  励ましの春風を広げ

  対話の花を爛漫と!

  若き熱と力で新時代を!

 

       2016年4月4日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 会長が示す仏法の中道思想を広めることが重要―議員。調和世紀の軌道と

      ◇

 音楽隊・鼓笛隊が活躍。魂の旋律が天高く。人々に希望送る青春に喝采!

      ◇

 「悪と戦わぬ善はない」牧口先生。青年が破邪顕正の言論戦で先陣を切れ

      ◇

 暦はきょう「清明」。万物に清新の気が。生まれ変わったような決意で前進

      ◇

 首都直下地震帰宅困難者は最大800万人―予測。職場や家庭で備え怠らず


聖教新聞:2016年(平成28年)4月4日(月)付】

 

      ※☆*名字の言*※

 

電子書籍の先進国・米国では、その売り上げが鈍化し、紙の本へ読者が戻る傾向がみられるという

出版業界は全般に厳しい環境にあるとはいえ、一時期、言われたように、紙の本がなくなることは考えにくい。デジタルメディアの普及によって、かえって紙の本の持つ魅力が再発見されているのではないか

紙の本には電源がいらない。書き込んだり線を引いたり、簡単に自分用に改良できる。紙やインクの匂い、美しい装丁などとともに、本の中身を記憶できる。デジタルが2次元であるのに対し、紙の本は3次元で、立体的に人間の脳を刺激してくれるのだ。脳科学者の茂木健一郎氏は「いちばん脳が鍛えられるのは、本を読んでいるとき」とつづっていた(『頭は「本の読み方」で磨かれる』三笠書房

横浜での「絵本とわたしの物語展」が閉幕した。今後、東京をはじめ全国を巡回するが、その魅力の一つも、約250種類の絵本を、実際に手に取って読めることだった。会場は、読み聞かせをする母子や、絵本を手に取って語らう人たちでにぎわい、来賓の声には「ここに来て、本の力を再発見しました」とあった

今月、本紙は創刊65周年を迎える。デジタル化への対応とともに、活字文化の復興の一翼を担っていきたい。(聖)


聖教新聞:2016年(平成28年)4月4日(月)付】


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