浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

通草の花/今日の俳句 ≪第2115号≫

 

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≪2016年(平成28年)4月23日(土)≫(旧暦3/17)

 

 わびしさの通草はひとり咲いてゐる
         臼田亜浪

 すぐ開かぬもののしづけさ花通草
        加藤知世子

 花通草山のこだまはすぐ還る
        田淵十風子

 古郷は通草ゑむらしきくの花
         鈴木道彦

 花あけび雄花雌花とこくうすく
         山口青邨

 

※ 道草(あけび)の花・木通(あけび)の花・花道草
 アケビ科の蔓性落葉低木。日本原産で本州・九州・四国の山野に自生。四月ごろ新葉とともに淡紫色の花が総状になって咲く。秋に実が熟すと割れ、なかの果肉は美味。蔓は丈夫で、籠細工などに用いられる。
→道草(秋)

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】

 

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  あの人の胸に希望を!

  その祈りと行動が

  わが生命を輝かせる。

  自他共の幸福の実現が

  我らの信仰の目的だ。


       2016年4月23日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 会長は他者への敬意に満ちた文明間対話の模範―者。我らも地域で挑戦

      ◇

 新時代の夜明けを開くのは青年なり!―恩師。君の奮闘、勝利を皆が待つ

      ◇

 「異体同心なればかちぬ」信心の団結は足し算でなく掛け算。祈り合わせて

      ◇

 子ども読書の日。良書と出あえば人生が豊かに。偉人との“語らい”親子で

      ◇

 大地震の避難生活が長期化。周囲の励ましこそ力に。共助の絆を更に強く

 

聖教新聞:2016年(平成28年)4月23日(土)付】

 

      ※☆*名字の言*※

 

熊本県を中心に断続的に地震が続き、今なお8万人を超える人々が避難生活を送る。都内では、座談会の冒頭、地震が収まること、被災者の安穏、被災地の一日も早い復旧・復興を祈念した地区も。平安への祈りを記したご祈念板を仏壇に置く家庭も多い

神戸市の関西国際文化センターで行われている、東日本大震災5年企画展「心の財は絶対に壊されない!」(8月28日までの土・日曜、祝日に開催)。会場には、東北の被災地へ励ましのメッセージをつづるコーナーがあるが、熊本で地震が起こってからは九州へのエールも数多く送られている

大震災で甚大な被害を受けた、岩手の女性の言葉が忘れられない。彼女は震災後、息子夫婦と連絡が取れず、1週間ほど安否確認ができなかった。その間も、大きな不安を抱えながら、地域の被災者の激励に奔走した。何が力になったのか

聖教新聞に『私たちの心は、常に被災者の皆様と共に』との見出しで掲載された、全国・全世界から寄せられた励ましのメッセージを目にした時、『私は一人ではない』と心から思えたのです」

相手を思う心は必ず、支えるための力になる。支え合う中で希望は生まれる。被災地の友に思いをはせつつ、「今、自分ができること」に全力投球したい。(側)


聖教新聞:2016年(平成28年)4月23日(土)付】


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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年4月22日(金)付

阿蘇見物に来た豆腐屋出身の圭さんは、高等遊民らしき友人の碌さんを誘って阿蘇山に登る。しかし、火口にたどり着く前に嵐に遭遇し、くぼみに落ちてしまう

激しい風雨の中、碌さんは腹痛や足にできた豆の痛みに耐えながら、力を振り絞って彼を救う。宿に戻った2人は、再び「阿蘇へ登ろう」と意気投合したところで小説は結末を迎える。夏目漱石の短編「二百十日」は、自然災害と人間を題材にして人の情けを伝えたいのだろうか

強い余震が続く熊本地震被災自治体では、ボランティアを募る動きが出てきた。21日開設された熊本県益城町の「災害ボランティアセンター」には、雨の中、多くの志願者が集まったそうだ

活動中の事故や病気を防ぐため、決して無理をせず、まめに休憩を取ることが大切だ。被災者に触れ合う場面も少なくないだけに、信頼関係を築きながら不安な気持ちに寄り添う振る舞いを心がけてほしい

不自由な避難所生活でストレスがたまり、疲労も蓄積している被災者にとって、ボランティアが活躍する姿は心強く映るだろう。ただ、現地に行けなくても、募金などで協力はできる。一人でも多くの人の助け合いによって、この困難を早く乗り越えたい。熊本で4年余を過ごした明治の文豪も、居ても立ってもいられないに違いない。(明)