浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

力走 二十七〈小説「新・人間革命」〉

 


【力走 二十七】 法悟空 内田健一郎 画 (5784)

 十二月二日、山本伸一は三重研修道場で行われた、岐阜、兵庫、福岡の三県合同代表幹部会に出席した。ここには、関西の幹部も参加していた。席上、本部人事委員会で検討、決定した関西婦人部の人事が発表された。
 これまで関西婦人部長を務めてきた栗山三津子は、関西の総合婦人部長になり、後任には箕山益恵が就いた。また、岐阜、兵庫、福岡の人事も発表された。
 伸一は、皆の奮闘に大きな期待を寄せながら、幹部として活動することの意義について再確認した。
 「組織の幹部に就いた場合、任命されてから最初の三カ月が勝負であると言われてきた。なぜか――このスタートの活動が、一切の基準となっていくからです。
 ゆえに、今こそ境涯革命のチャンスととらえて、自身の新たな実践目標を定め、全力疾走のスタートをお願いしたい。
 その姿を見て、後輩たちも、“幹部というのは、これほど動き、これほど真剣に、誠実に戦うものなのか”ということを、改めて感じ取り、学んでいく。それによって、組織は活性化していきます。しかし、新任の幹部が懸命に動こうとしなければ、むしろ、それでいいかのように皆が錯覚し、広宣流布を停滞させてしまうことになる。
 皆さん自身も、仕事の問題などで悩み、苦闘されているうえに、組織のリーダーとしての責任を担うのは、どれほど大変なことか。そのご苦労は、よくわかります。
 しかし、広宣流布日蓮大聖人の御遺命です。その広布を推進する唯一の聖業であり、人びとを最も根源的な次元から覚醒させ、絶対的幸福へと導く作業が学会活動です。
 したがって、幹部となって、学会活動に励むことは、仏法のうえから見れば、社会のいかなる地位、名誉よりも尊い、人類社会への貢献であり、民衆指導者として最重要の使命に生きることといえます。その功徳、福運は、子々孫々まで、あまねく幸の光をもって照らすことは間違いありません」

 

【「聖教新聞」2016年(平成28年)4月25日より転載】


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