浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

こどもの日/今日の俳句 ≪第2127号≫

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≪2016年(平成28年)5月5日(木)≫(旧暦3/29)

 


 子供の日鉄をかつげば肩が支点
          中島斌雄

 子供の日すべり台よくすべりけり
         成瀬櫻桃子

 樹のそばにゐて樹になりぬ子供の日
         中尾寿美子

 蜑の子の今日も籠編みこどもの日
          武内南歩

 東京のきれいなことば子供の日
          西本一都
   


※ こどもの日・五月五日
 昭和23年(1948)7月に制定された。「国民の祝日に関する法律」は、五月五日を子供の日と定め、祝日とした。子供の人権を尊重し、健全な発育を祈って幸福を増進する行事が繰り広げられ、この日から児童福祉週間が始まる。立夏前だが端午の節句との兼ね合いで夏の季語。 なおキリスト教では六月九日、アメリカでは六月二日が息子の日である。


【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※

  友情こそ宝。

  古き友を大切に

  新たな出会いを結ぼう!

  誠実と爽やかな笑顔が

  心の扉を開く!


       2016年5月5日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


創価学会後継者の日」君たちの成長は人類の希望。青春の挑戦王たれ!

      ◇

 会長の掲げる「人間主義」こそ人類が進むべき道―博士。共に勝利の大道を

      ◇

 喜びを感じるには何かを開始する事が必要―哲人信心とは実践の異名なり

      ◇

 連休中も会館を守る牙城会・王城会に感謝。尊き献身に「冥の照覧」は厳然

      ◇

 児童扶養手当、第2子以降の加算額が倍増。庶民守る施策を公明がさらに


聖教新聞:2016年(平成28年)5月5日(木)付】

 

 


      ※☆*名字の言*※

 

演奏会の舞台で倒れ、右半身にまひが残るも、“左手のピアニスト”として復活した舘野泉さん

その言葉が味わい深い。「左手だからこそ/一音一音の響きの大切さに気づいた/音楽に直に触れられるようになった/新しい音楽の始まりだ」(『命の響』集英社)。大切なものを失っても、自分で自分を諦めない限り、人生を開いていける

ある地区婦人部長は高校3年で、闘病していた父を亡くした。その翌日、母も病で世を去る。彼女と2人の妹に、叔父が涙ながらに語った。「私たちは不幸だとふさぎ込んで、未来を閉ざしてはだめだ。叔父さんが守り抜くからな」。壮年部、婦人部の同志も3姉妹を励ました。「私たちもお父さん、お母さんになるからね」

彼女に希望が生まれた。亡き両親、そして“たくさんのお父さん、お母さん”に恩返しするという希望が。叔父夫婦は、3姉妹をわが子と分け隔てなく、それぞれが嫁ぐ日まで育ててくれた。現在、1児の母となった彼女が言う。「私が息子を立派に育てることも恩返しかな」

どんな苦境にも希望を芽生えさせる「慈愛の力」を知った人は、自分も誰かを慈しまずにはいられない。それが、自身を育ててくれた人たちへの恩返しともなる。きょうは「創価学会後継者の日」。(城)


聖教新聞:2016年(平成28年)5月5日(木)≫付】


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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年5月4日(水)付

「取り壊して更地にするしかないだろう」。兄がつぶやいた。熊本で発生した大地震で築100年近い実家の瓦は落ちて天井の一部に穴が空き、壁にもヒビが入った。幸い一人で住んでいた93歳の母は、介護施設に入所していて落下物から守られた

隣に住む兄の家は持ったが、2度の大地震の後は「また大揺れが来たら」との恐怖から、家族全員が10日ほど車で寝泊まりした。電気・ガス・水道といったライフラインも、実家一帯はしばらく断水。復旧後も水圧低下でわずかしか水が出なかったし、煮炊きや風呂に必要なガスも復旧が遅れ、苛立つ生活だった

「あはれ子の夜寒の床の引けば寄る」。熊本出身の俳人中村汀女の句だ。寒気を覚えた夜更け時、脇に寝ている幼いわが子の身を案じる母親が、自分の寝床の方へ子どもの床を引き寄せた。そうした所作を詠んでいる。いとも軽々に寄せられる頼りなさが、“あはれ”の一語に込められている

5月になったが、九州内陸に位置する熊本の朝晩は冷える。阿蘇など山間部はなおさらだ。筆者の卒業した小中学校、高校は今でも避難所となっているようだ。避難所やテント生活を強いられている幼い子どもを抱えるお母さんにとって不安な毎日のことだろう

「こどもの日」を前に一日も早い事態の終息を願う。(流)