浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

山女(やまめ)/今日の俳句 ≪第2132号≫

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≪2016年(平成28年)5月10日(火)≫(旧暦4/4)


 大串に山女の滴なほたるる
        飯田蛇笏

 山女釣晩涼の火を焚きゐたり
       水原秋桜子

 木漏日の日の斑に跳ぬる山女魚かな
        江頭文子

 激つ瀬にうつぶし獲たる山女魚かな
        木村蕪城

 段々の山女魚の槽の良夜かな
        山尾玉藻


※ やまめ・ヤマメ・山女・山女魚・あまご・あめご・あめのうお・山女釣り・サクラマス(サケ科)
 サケ科。長さ三〇センチぐらい。マスの一種であるが、マスと違って海に下らない。河川の最上流、イワナよりも下流に棲み、温水を嫌う。体側に細長い十個の黒点があるので、マスとは見分けがつく。五月頃が旬。その頃の山女は、その味、鮎をしのぐといわれる。山女釣は、爽快な渓流な釣りである。異名が多く、東北方面では《やまべ》、関西では《あめのうお》《あめご》《あまご》山陰地方では《ひらめ》《ひらべ》、九州では《えのは》という。


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※

  打てば響くような

  報告と連絡の流れを!

  反応のスピードから

  信頼と団結は生まれる。

  電光石火で勝て!

 

       2016年5月10日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 さあ座談会の週!伝統の広布拡大の大原動力だ。全幹部が率先して激励を

      ◇

 無冠の友の献身に感謝!朝一番の言論戦を諸天も賛嘆。健康・無事故祈る
      ◇

 青年はわが舞台で日本一天下一を目指せ―恩師。青春の勝鬨を自分らしく
      ◇

 会場使用のマナー確認。周辺での私語・喫煙・違法駐車は厳禁。良識豊かに

      ◇

 自転車の危険行為が1万件超、4割が信号無視と。破壊は一瞬。規則を順守

 

聖教新聞:2016年(平成28年)5月10日(火)付】

 

 

     ※☆*名字の言*※

 

落語家になると決めたのは、小学4年の時だった。「どうしても噺家になるんだ」と固い決意を聞かされた祖母は、3日間寝込んでしまった。落語家には、職業というより“道楽者”の印象があったからのようだ。桂歌丸さんの少年時代の話である(『歌丸 極上人生』祥伝社

歌丸さんが、今月で放送50周年を刻む演芸番組「笑点」の司会を卒業すると発表した。そのニュースに寂しさを覚えながらも、“落語家は引退しない”との報に、胸をなで下ろした人も多かろう

役目が変わっても自分は自分。よく見せようと気負ったりしない――そんな信念を思わせるエピソードがある。歌丸さんが同番組の5代目司会者に決まった時、記者が質問した。「笑点をどう変えるんですか?」。歌丸さんは答えた。「出汁は変えませんよ」

奇をてらわず、芸道本来の味わいが醸し出す、熟成のような変化を重んじたのだろう。自分の生き方に確信を持つ人は、地位や立場に紛動されないし、必要以上に執着もしない

次元は違うが、仏道修行も同じといえよう。学会の組織での役職や環境が変わっても、大切なのは“生涯求道”の信心があるかどうか。師弟誓願の道を不退転の心で生き抜く中に、絶対勝利の人生は築かれていく。(城)


聖教新聞:2016年(平成28年)5月10日(火)≫付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年5月9日(月)付

大好評を博した「あさが来た」に続き、NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」も高視聴率をキープしている。前作同様、このドラマにもモデルとなった実在の女性がいる。「暮しの手帖」を創刊した大橋鎭子さんだ

先の大戦敗戦の翌年、「どんなにみじめな気持ちでいるときでも、つつましいおしゃれ心を失わないでいよう」と服装雑誌を立ち上げ、それが後に「暮しの手帖」(1948年発刊)へと発展していく

暮しの手帖」で一世を風靡した企画といえば、何といっても1954年から掲載された「商品テスト」で、覚えている方も多いだろう。「消費者に良い商品を」という視点だけではなく、「より良い商品を企業に作ってもらう」ことを最大の眼目としてスタートした同企画は、瞬く間に評判になった

企業の関与を一切排除したテストは社員が独自に行ったが、その内容がすごい。トースターのテストに使ったパンは4万枚以上、ベビーカーでは100キロ走行させて乗り心地を試した。火事に関連したテストでは家一軒を燃やす実験まで行っている

その徹底ぶりから企業の反発もあったが、世界をめざす当時の日本の物作りに、同誌は誌上からエールを送り続けた。自動車の燃費偽装が相次いで明らかになっている。日本の物作りの原点を忘れてしまったのか。(爽)