浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

鱚(きす)/今日の俳句 ≪第2136号≫

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≪2016年(平成28年)5月14日(土)≫(旧暦4/8)

 

 

 鱚の海紺が紫紺にかはりけり
       大橋櫻坡子

 手に軽く握りて鱚といふ魚
       波多野爽波

 荒海の鱚直線に焼かれたり
       小檜山繁子

 大鱚が釣れてるリール軽く巻く
        中島夏生

 照り返しキラキラ光る鱚が釣れ
        稲葉正男


※ 鱚(きす)・青鱚・白鱚
 マギスでもある。体の細長い二〇センチほどの浅海魚。やや黄みを帯びた淡青色の美しい形の魚である。上等食品として珍重される。青鱚・白鱚・川鱚・海鱚その他名前が多いが、すべてマギスの異名で、種類が違うわけではない。東京湾のキスの脚立釣は有名。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  信心とは勇気だ。

  弱い自分に打ち勝ち

  今日も挑戦の一歩を!

  その実践の積み重ねが

  偉大な境涯を開く。


       2016年5月14日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 「身の為に之を申さず」。人々の為、社会の為に!立正安国の大理想へ邁進

      ◇

 妙法を持つ女性の輝く姿には百の説法も敵わぬ―恩師。地域照らす太陽に

      ◇

 「人生の大目的は知識ではなく行動」学者。青年よイナミックに走り叫べ

      ◇

 熊本地震から1カ月。不死鳥の如き復興を世界の同志が祈念。共に明日へ

      ◇

 精神的ケア必要な妊婦は年間4万人―推計。安心の未来を築く対策が急務

 

聖教新聞:2016年(平成28年)5月14日(土)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

熊本地震の発生から1カ月がたった。全壊、半壊、一部損壊の住家は8万棟を超え、現在も1万人以上の方々が避難生活を送る(13日現在)

被災された方は、いきなり前には進めません。ですから、話をじっくり聞くことが大切です」。こう強調するのは、熊本市東区の婦人。長引く避難生活、住む家の確保、罹災証明書の発行……。被災者の不安は刻々と変化している。「だからこそ足しげく通い、“今の不安”と一緒に向き合うことです」

発生1カ月が過ぎ、メディアの報道が徐々に減っても、被災者の生活自体は何ら変わっていないケースがほとんど。むしろ、苦しみは深くさえなっている

「熊本から東京へ戻り、震災に対する温度差に驚きます」。こう指摘する友の実家は、震度7の激震が襲った益城町にある。家は持ちこたえたものの、その後の大雨で一部が崩れた。応急危険度判定は黄色(要注意)。「熊本の現実を知ってもらいたい」と訴える

被災地と被災地以外の温度差は、同じ経験をしていないのだから、仕方のないことかもしれない。だからこそ想像力を働かせたい。被災地の情報を知り、被災者に思いをはせながら、自分のできることを探したい。その真摯な姿勢は必ず、心の復興を支える第一歩となる。(側)


聖教新聞:2016年(平成28年)5月14日(土)≫付】

 

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年5月13日(金)付

喜劇なのか、悲劇なのか。今年で没後400年となるスペインの文豪セルバンテスの名作、ドン・キホーテは、今も解釈を巡って多様な考えが飛び交う。騎士道に魅了された主人公が、自分を伝説の騎士と思い込み、世の中の不正をただすため遍歴の旅をする。理想と現実との相克などがふんだんにあり、実に奥が深い

そのスペインで政治の混乱が続いている。昨年末の総選挙では、どの政党も過半数議席に届かなかった。主要政党は政権樹立をめざして連立協議を行ったが不調に終わり、再度、国会を解散して再選挙に踏み切る

新内閣の誕生は、早くても6月下旬の出直し選挙の結果を待ってから。政治に不透明感が出ると、経済の先行きに霧が立ちこめても不思議ではない。長引く政治空白が、景気の足どりを重くしないか不安の声が高まっている

政治や経済の分野で、時計の針がむなしく回り続けることが許されないのは日本も同じ。国民の声を敏感に探り、的確な政策を実行に移す政治が欠かせない

安全保障関連法の廃止を叫ぶ一部野党は、「核保有宣言」をした北朝鮮の脅威を無視するのか。NHKの調査によると、有権者参院選の投票に当たって社会保障や景気を重視するが、なぜ憲法を据えようとするのか。現実を見ない政治は国民にとって悲劇である。(明)