浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

穴子/今日の俳句 ≪第2138号≫

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≪2016年(平成28年)5月16日(月)≫(旧暦4/10)


 播州の海の明るき穴子かな
       成瀬櫻桃子

 寝てる間に着いてお昼の穴子飯
        中原幸子

 加古川の穴子に嫁の喚声あぐ
       松崎鉄之介

 地に胡座かいて開きぬ穴子寿司
        山田六甲

 三人寄れば文殊の智慧の穴子食ぶ
        鈴木榮子


※ マアナゴをいう。魚市場に出るのは、真穴子・黒穴子・ごてんあなご・銀穴子などで、東京では真穴子を、関西では真穴子よりもごてんあなごの方をとうとび、値が高い。アナゴ類では海辺の岩穴を棲みかとして、昼は穴の中に潜み、夜這い出して、他の魚介類の寝込みを襲って、それらを捕食する。真穴子は体長三〇センチぐらい。からだの両脇に一列に走る白い点々がある。穴子は天ぷらが最高で、寿司も美味い。東北地方や北海道で鱧と言っているのは、マアナゴである。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


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       ※☆*今週のことば*☆※


  徹して「一人を大切に」

  ここに創価の人間学が。

  不軽菩薩のごとく

  勇敢に そして粘り強く

  最前線で信念の対話を!
  


       2016年5月16日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 全員に桜梅桃李の使命あり。広布の大目的へ勝ち進み見事な満開の花を!

      ◇

 「何とかなるだろう」は惰性・敗北。「絶対勝つ!」と決め、生き生きと挑戦

      ◇

 行動は思想の完成であり公表である―哲人。青年よ闘い学ぶ「知勇の将」に

      ◇

 岡山でG7教育相会合。国境越えた人材育成で協力と。交流の大波今こそ

      ◇

 米大統領の広島訪問に期待広がる。核なき世界に向け市民社会の声を拡大


聖教新聞:2016年(平成28年)5月16日(月)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

自身も言うに言われぬ苦悩を抱えながら、九州の被災地を一心に案じる岩手・大槌の友。今月11日付の本紙2面で報じた、一人一人の言葉が胸に刺さった

「何ができるか、家族と話し合っています」「必ず、必ず、復興できますから」。本心からの励ましと分かるから、心が熱くなる。「同苦」とは、人間のなし得る、最も価値ある行為と思える

40代半ばで、突然の大病に倒れた壮年がいた。一命は取り留めたが、職場を異動し、日常生活にも支障があり、気がめいる日々。そんな折、立ち寄った信濃町の総本部。建物の一角で、たまたま隣に腰を下ろした年配の婦人に声を掛けられた

「あなたは随分お元気そう」。意外な言葉に、思わず、自分の闘病体験を話した。すると、それまでほほ笑んでいた婦人が、ぽろぽろと涙を流した。驚く壮年に彼女は言った。「きょう、がんの宣告をされたけれど、あなたと話せて希望が湧きました。絶対に負けません」

この世界のどこかに、自分の言葉を待っている人が必ずいる。それがいつなのか、どこにいるのかは、前もっては分からない。だからこそ、“今の自分では”などと卑下しないで、精いっぱい、励ましの声を届けたい。それこそ、素晴らしい価値創造の生き方ではないだろうか。(行)


聖教新聞:2016年(平成28年)5月16日(月)≫付】

 

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