浴衣/今日の俳句 ≪第2149号≫
≪2016年(平成28年)5月27日(金)≫(旧暦4/21)
老が身の着かへて白き浴衣かな
村上鬼城
張りとほす女の意地や藍浴衣
杉田久女
浴衣着て竹屋に竹の青さ見ゆ
飯田龍太
火取虫温泉浴衣一夜限り
阿部寒林
浴衣兼病衣即ち老いにけり
富田直治
※ 浴衣→湯帷子・古浴衣・初浴衣・貸浴衣・白浴衣・糊浴衣・藍浴衣・踊浴衣・宿浴衣。
浴衣の語源は湯帷子である。帷子とは裏地をつけない布のことであり、麻または苧麻(からむし)で織った単衣物を指した。この帷子に対し、湯帷子は入浴の時に身を拭うことをかねて着たもので、夏だけに限られたものではなかった。室町時代の末から江戸時代の初期に入り庶民の間に盆踊りが流行すると、湯上がりだけでなく、普段に浴衣を着るようになった。これが揃い浴衣で盆帷子・踊浴衣といわれた。江戸時代に木綿の生産量が増えると、それまでの麻から木綿地にかわった。平織の白木綿の地に洗濯で色褪せのしない藍を基調とした両面染めで朝顔・柳・燕などの柄を染めた浴衣には清涼感がある。子供用には肌ざわりのよいリップル布地が使われる。夏の夕、性別年代を問わず浴衣と団扇、下駄ばきで祭や夜店をそぞろ歩きする姿は、かつて日本の風物詩だった。戦前は栃木県の真岡木綿がその産地として有名であったが、現在は東京・浜松・大阪がおもの産地である。
【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
世界が模範と仰ぐ
大関西の同志よ!
強き師弟の絆は永遠。
「今再び」の誓願で
錦州城を勝ち護れ!
2016年5月27日
※☆*寸 鉄*☆※
平和を願う人々にとって学会は力強い希望の存在―博士。胸張り対話拡大
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神奈川婦人部の日。正義の天地に共戦のスクラム民衆の力で勝利の新風を
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御書「かしこへ・おしかけ・ここへ・おしよせ」。青年よ阿修羅の如く戦え
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「真に偉大であるものには飾り気がない」作家。創価は庶民の王者の行進
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消費者被害が6兆円超、ネットトラブル急増と。相談電話「188」を周知
【聖教新聞:2016年(平成28年)5月27日(金)付】
※☆*名字の言*※
「英語のスピードに驚きましたが、負けじ魂で最後まで頑張りました」「世界で活躍するリーダーに成長し、全ての人に恩返ししていきます」。世界の高校生による「模擬国連」が今月、ニューヨークの国連本部で開かれ、日本代表の一員として関西創価高校の生徒2人が初出場した
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人類の議会・国連を疑似体験する試みとして米国で生まれた模擬国連。参加者は、ある議題のもと、割り当てられた国の国連大使になりきり、英語を駆使しながら、より多くの大使の賛同を得られる決議を作り上げていく
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専門知識も必要。高度な語学力も不可欠。さらに異なる意見を尊重し、粘り強く一致点を見いだしていく交渉力や協調性も。まさに総合的な人間力が問われる
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人類は軍事や経済の競争から人道の競争へと進む――20世紀初めの帝国主義の時代にこう喝破したのは創価教育の父・牧口初代会長。その精神を継ぐ学園創立者の池田名誉会長は“国連こそ人道的競争の中心軸”と期待し、一貫して国連を支持してきた
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先日は、日米露3カ国の高校生による核兵器廃絶の国際会議に、東西の学園生が出席。核大国の同世代の友と核兵器の非人道性などを巡り意見を交わした。私たちも足元から笑顔の対話で心を結ぶ人道競争の輪を広げたい。(進)
【聖教新聞:2016年(平成28年)5月27日(金)≫付】
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【コラム「北斗七星」】
公明新聞:2016年5月26日(木)付
朝のテレビの情報番組で、日常的な別れの言葉として「さようなら」を使わなくなったという話題を取り上げていた。自分も高校時代までは教職員に使っていた記憶があるが、今では上司や目上の人には「失礼します」、友人には「じゃあまた」がほとんどだ
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辞書によると「さようなら」は「左様なら」に由来し、“そういうことなら(お別れしましょう)”という程度の意味だが、あまり使われなくなったのは、近親者との死別や失恋など、再会が望めないような場合に使うという印象が強いからではないかと番組では分析していた
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英語の「see you again」、中国語の「再見」など、外国には再会を約する意味が込められた別れの言葉がある。日本で親しい間柄ほど「さようなら」より「またね」などが使われるのは、再び会うことを期待する気持ちの表れなのだろう
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2012年の総選挙で民主党政権から自公政権になり、翌年の参院選で与党が過半数の議席を確保し、衆院と参院で多数派が異なる“ねじれ”が解消。14年の衆院選でも与党が勝利し、政権基盤は安定した
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今回の参院選で民進・共産など野党は、重要政策の一致もない“野合”に躍起だが、民主党政権時代のような「政治の混乱」との再会はご免だ。参院選であらためて「さようなら」を告げたい。(幸)