浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

五月富士/今日の俳句 ≪第2159号≫

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≪2016年(平成28年)6月6日(月)≫(旧暦5/2)

 

 目にかゝる時やことさら五月富士
         松尾芭蕉

 鳶の輪の上に鳶の輪五月富士
        大木あきら

 苗代の規矩の正しき五月富士
         遠藤梧逸

 羽衣の天女舞ひ来よ五月富士
         小倉英男

 みづうみの底の胎動雪解富士
         保住敬子


※ 五月富士・皐月富士・雪解(ゆきげ)富士・夏富士
 陰暦五月頃の、雪解けもかなり進み、裾野の新緑も濃くなって、夏らしくなった富士山である。(雪解富士」は、明らかに雪解けの始まったことが判るころの富士山であり、「富士の農男」・富士の農鳥」などの雪形が現れる。「夏富士」は、雪もすっかり消え、登山客で賑わうころの富士山である。現在では、残雪と岩肌のコントラストが鮮やかな陽暦五月の富士山を「五月富士」と使ったりしている。


【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】

 


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       ※☆*今週のことば*☆※

 

  わが地区・ブロックこそ

  広宣勝利の電源地なり。

  皆が正義の開拓者だ。

  先師の如く勇敢に

  いざ仏縁の拡大を!


       2016年6月6日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 牧口先生の生誕145周年。正義を貫いた死身弘法の大生涯。魂は後継に燦然
      ◇
 埼玉に堂々、師子の陣列。鉄桶の団結で勝ち進め!栄光の最高峰へ加速せよ
      ◇
 兵庫の播磨・姫路総県が猛進。弾ける生命で圧倒的拡大を!皆が凱旋待つ
      ◇
 「ついには・たのしかるべし」御書。最後に勝つ信心だ。潔く大確信で挑戦
      ◇
 食べられるのに捨てる食品ロスが6百万トン超と。公明主導で本格対策急げ

 

聖教新聞:2016年(平成28年)6月6日(月)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


日本で最初に「乳児死亡率」をゼロにした岩手の沢内村(合併して現在は西和賀町)を以前に小欄で紹介した

同村は、最新設備のある大病院を誘致したわけではない。長く医師すらおらず、「死亡率ゼロ」達成の数年前まで、10人に1人近くの乳児が、1歳に満たずに亡くなった。1年の半分近くを雪に閉ざされ、「雪・病・貧の三重苦」の村といわれた

1957年、深沢晟雄氏が村長となって行った試みが、成果をもたらした。保健師の採用である。後に村にできた病院で副院長、院長を務めた増田進医師は「保健師活動の始まりとともに、死亡率が急激に下がった」と証言する

保健師が何を行ったか。それは、徹底した家庭訪問だった。一人一人の健康だけでなく、生活、家族の人間関係も詳細に把握。だから、信用もあり、現場に即した発想も出た。「住民と対話している強みです。医師は技術者として保健師さんの意見に従い、いい結果が出た」と増田医師。「死亡率ゼロ」は、保健師採用のわずか5年後のことだった

次元は違うが、広布の活動にも通じよう。誠実、丁寧な日々の励ましが、同志にどれほどの安心をもたらすことか。そして、地域の未来を開くアイデアも、そうした膝詰めの語らいから、生まれるに違いない。(哉)

 

聖教新聞:2016年(平成28年)6月6日(月)≫付】

 

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