浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

青田/今日の俳句 ≪第2165号≫

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≪2016年(平成28年)6月12日(日)≫(旧暦5/8)


 うたた寝の合間の青田湖西線     津田このみ

 筑波嶺や鷺の飛びゆく夕青田      内藤八重

 きしむ椅子きしませてみる青田風    中原幸子

 青田向こうの外側白き病院ビル    五十嵐研三

 青田にも琵琶湖にも水ゆれてをり    櫻井幹郎

 

※ 植田が青一色になるころは、土用の日差しも強く、鮮やかになる。その青田に入って田草を取る人たちの姿も見られる。青田風が吹き渡ると稲が揺れ、見るからに爽快である。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


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       ※☆*今週のことば*☆※


 広布のための労苦は

 全てが黄金の福徳に。

 「賢者はよろこび」と

 快活に動き語ろう!

 徹して強気で前へ前へ!


       2016年)6月12日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 肉声こそ最大の言論じゃないか―恩師。一対一の対話で正義と真実を拡大
      ◇
 総東京の同志が勇戦!誓願の炎は胸に赤々。世界の本陣から勝利の扉開け
      ◇
 きょう未来部の日。人材を育てる人が大人材だ。励ましの声を絶え間なく
      ◇
 新入社員に求めるのは①意思疎通力②向上心③責任感と。学会活動で錬磨
      ◇
 公明は建設的な合意形成を担う安定した政治勢力―識者。庶民の為に戦え


聖教新聞:2016年(平成28年))6月12日(日)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

今から80年ほど前。幅広い文化芸術の振興を目指し、帝国美術院が「帝国芸術院」に改組された時、志賀直哉芸術院会員の選から漏れた。会員には泉鏡花幸田露伴など、そうそうたる顔ぶれに加えて、志賀より年下の菊池寛谷崎潤一郎らも名を連ねていた

心中穏やかではない志賀の様子を、末弟子の阿川弘之氏がつづっている(『七十の手習ひ』講談社)。志賀は次期会員の打診を固辞し続け、周囲も説得を断念したという。だが、菊池寛だけは諦めなかった

「話に行きたい」と電話しても、「来ても無駄だ」と一方的に切られた。それでも自宅に赴き、思いを語った。私心なく、芸術院の未来を思う菊池の“人間の豊かさ”に心打たれ、志賀は会員になることを承諾した

御書に「いまだこりず候法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり」(1056ページ)と。断られ、あしらわれても、相手の生命に植えた幸福の種が必ず花開くことを確信して、忍耐強く、誠実に仏縁を広げていきたい。もちろん非常識になってはいけないが、「至誠天に通ず」は一つの真理である

きょうの相手と、明日の相手が、同じ対応とは限らない。心は変わり得る。一事を成そうとする時、まず問うべきは自分自身の決意である。(城)

 

聖教新聞:2016年(平成28年))6月12日(日)≫付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月11日(土)付

先月開かれた衆院国土交通委員会での樋口尚也議員の質問を聞いて、「やっぱり公明党の役割は大事だな」と実感した。この日、樋口さんが取り上げたのは民間航空機に搭載されている医薬品についてだった

客席数が60を超える旅客機には、航空法第六十二条ならびに航空法施行規則第百五十条で、救急患者が発生した場合に備え医薬品や医療用具を装備することが義務づけられている。ところが具体的にどういう医薬品を搭載するかについての通達は、2000年に出されて以降、16年もの間見直しがなされていなかったのだ

「随分年月が経っている。この間、使用しなくなった医薬品や販売中止になった医薬品があるかもしれない」と考えた樋口さん。搭載医薬品一覧と厚生労働省が認可している薬価基準の医薬品を一つずつ照らし合わせてみた

すると驚くべき事実が分かった。既に製造販売されていない気管支拡張剤や販売中止となった鎮痛剤が旅客機搭載の医薬品一覧に記載されていたり、劇薬とすべきところを“毒薬”と分類されている医薬品もあったのだ

これに対し国土交通省の航空局長は、「適切な医薬品および医療用具が搭載されるよう必要な対応を行う」と明解に答えた。“行政の山の中”に眠る問題を一つずつ解決するのが公明党議員の仕事である。(流)