浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

玉葱/今日の俳句 ≪第2207号≫

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≪2016年(平成28年)7月24日(日)≫(旧暦6/21)


 人は皆死に来たりけり酢ツ玉葱    永田耕衣

 玉葱をぐっと見つめて相思かな    松山順子

 軒先に玉葱を干す麓村        渡邊孝彦

 玉葱が妻の小言を聞いてをり     小澤克己

 国姓爺合戦ややつ玉葱に芽      吉田香津代

※玉葱
 シベリアアルタイ地方の原産の蔬菜として栽培されるユリ科多年草。茎の高さ六〇センチぐらい。地上部は冬を越して夏に枯れる。食べるのは白色の鱗茎と緑葉である。鱗茎は径九センチ、厚さ六センチの扁平な球形。多く夏に採る。中部は多肉で、特異の刺激性の辛味と臭気がある。白色品のほかに、紅色・黄色のものもある。六月ごろ、葱の花のように、花茎の先に白色の花を球形につける。


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 信心の革新と歓喜
 後継の友に語ろう!
 自分以上の人材を
 育てる人が真の人材だ。
 滔々(とうとう)たる広布の流れを!


        2016年7月24日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 青年部教学試験2級、申し込み進む。行学二道が仏法の根幹。勇んで挑戦
      ◇
 夏季友好期間スタート!健康・無事故こそ第一。心豊かに友情と和楽の夏
      ◇
 自分が動き語った分、地域は安穏の楽土に―恩師清々しい挨拶で絆を強く
      ◇
 「父母の恩のおもきことは大海のごとし」。自らの大成長が最高の親孝行
      ◇
 本年上半期の訪日外国人1千万人を突破と。観光立国へ公明よ追い風更に

 

聖教新聞:2016年(平成28年)7月24日(日)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


アウシュヴィッツ強制収容所を生き延びた心理学者フランクル。解放後、両親、兄、妻が死んだことを告げられ、泣きながら言ったという。「こんなにたくさんのことがいっぺんに起こって、これほどの試練を受けるのは、何か意味があるはずだ」(諸富祥彦著『知の教科書 フランクル講談社

フランクルを救ったのは、新しい妻エリーだった。視力が衰えていく夫に、手紙や書物を読んで聞かせた。著作の大半は、フランクルが語り、エリーがタイプで打って出来たという。「あなたは、苦悩する人間を愛する人間に変えてくれました」(同)。フランクルが妻に残したメッセージだ。フランクルの残りの人生を、意味あるものにしたのは新しい出会いだった

「人生で一番大事なことは何か?」。先日、ある壮年とそんな話になった。「いい人と出会う。これに尽きるよ。人に恵まれたことが信心して一番の喜びだね」と壮年。いい大家。いい仕事相手。いい医師……。いい巡り合いのおかげで、岐路に立った時、よりよい道を選ぶことができたと

人生には時に、八方ふさがりに思える時もある。そんな時こそ、気持ちにむち打ってでも、人とつながり、会ってみることだ。新しい出会いが、新しい活路を開くと決めて、一歩前へ。(会)


聖教新聞:2016年(平成28年)7月24日(日)付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年7月23日(土)付

世界遺産原爆ドームでの初の耐震補強工事が20日、完了した。広島市が昨年12月に着工し、震度6弱地震に耐え得るよう、上部外壁3カ所に鋼材を当てて補強した

原爆ドームには、これまで3回の保存工事が施されてきた。最初の2回の工事(1967年と89年)を主導した故・佐藤重夫広島大学名誉教授は、壁は「手で押してもぐらぐら動く」「近寄ることも危険」な状態だったと証言する

保存工事は、壊れたものを、できるだけ壊れたままの状態で、それ以上壊れないようにする、前例のないものとなった。エポキシ樹脂を壁に圧入し全体を固める工法を採用。工事費は莫大になったが、国内外から多くの浄財が寄せられ、後の世界遺産は現在の外観を保つに至った

原爆ドーム世界文化遺産登録から今年で20年。登録を決めた、96年12月の世界遺産委員会で米国は、戦争の「負の遺産」の登録に不支持を表明した。20年後、現職の米国大統領が被爆地に立ち、当の戦争遺跡を見上げる日が来ると、誰が予想しただろう

まもなく広島は71回目の原爆の日を迎える。原爆ドームが永遠にその姿をとどめ、「過去に解き放たれた恐ろしい力に思いをはせるために」この地を訪れる人に、「声なき証人」として、原爆の惨禍を伝え続けてくれることを願ってやまない。(中)