浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

夕顔/今日の俳句 ≪第2209号≫

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≪2016年(平成28年)7月26日(火)≫(旧暦6/23)

 


 夕顔や分れてよりの回り道       栗原公子

 夕顔やベッド古墳となる韻律      吉田透思朗

 ももいろのゆふがほの種植ゑたるや   岡井省二

 夕顔をめづる夫妻のかたはらに     瀧 春一

 夕顔や死出の装束娘が決めて      大橋敦子


※ 夕顔・壺蘆(ゆうがお)
 アメリカまたは熱帯アジア原産のウリ科の一年生つる植物。茎には柔らかい粘質の短毛があり、長いつるになって地面をはう。分岐する巻きひげによって、他物にからみよじのぼる。葉は心臓形、掌状に浅く裂けている。葉腋に花冠五裂した大きな白い花を開くが、夕方に咲いて、翌日の午前中にしぼむ。液果は長大で、六〇~九〇センチにもなる。白色の果肉を煮て食べ、また干瓢をつくる。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 大会やパレードで
 熱演を繰り広げゆく
 音楽隊・鼓笛隊の友よ!
 皆の姿が地域の希望だ。
 堂々たる使命の舞を!

        2016年7月26日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 伝統の「夏季フリー研修」家族で学会精神を学び深めよう。飛躍の英気養い
      ◇
 長野婦人部の日。太陽の母の祈りで創価は盤石。隆々たる人材山脈を皆で
      ◇
 「いよいよ悦びをますべし」。対話は喜び勇んで!その実践に福徳は燦然と
      ◇
 環境省の「自然に親しむ運動」期間。各地で行事も。共生の心培う契機に
      ◇
 歩きスマホで衝突・トラブル多発と。「ついつい」が大事故の因。油断なく

 

聖教新聞:2016年(平成28年)7月26日(火)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


夏空の下で、熱い涙があふれた。今年の創価高校硬式野球部は、1年生4人がベンチ入り。毎試合、チームを引っ張ってきた。一方で、外れた3年生らが応援団席で声をからす

夏の大会のメンバーから外れた日。悔しくないはずはない。しかし、切り替えた。受けてきた薫陶は、野球のことだけではない。ごみが落ちていれば拾う。周囲の人を気遣う。「小さなことを大切にできる心を教わってきました。今は日本一の応援でチームを勝たせたい」。思いは一つになり創価西東京ベスト4に押し上げた

夏の選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」。その誕生は終戦から3年後、第30回大会の折だった。手束仁著『ああ栄冠は君に輝く』(双葉社)によると、作詞者の加賀大介氏も甲子園を夢見た野球少年の一人。だが家計の都合やけがで断念。その後、文学の道に進み、大会歌の公募に歌詞を送ったところ、見事に選ばれ、約70年間歌い継がれる

歌詞に込められた氏の思い。「一生懸命に練習をしている子は、きっといつの日か栄冠に輝くときがくると思うんだ。そのときに、『努力してよかったな、栄冠は君に輝いたな』と言ってやりたいんだよ」

栄冠は未来にとっておこう。3年間で磨き合った「負けじ魂」が真に輝くのはこれからだ。(進)


聖教新聞:2016年(平成28年)7月26日(火)付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年7月25日(月)付

リオ五輪近しで盛り上がる中、日本で一冊の本が出版された。米国の陸上選手ジェシー・オーエンスの人生を描いた「走ることは、生きること」(晃洋書房刊)。貧しいアフリカ系アメリカ人の家庭に生まれたジェシーは幼少期病弱で、一家の足手まといになっていると自分を卑下していたが、走ることに目覚めた日から、生きる喜びに輝いていく

彼の晴れ舞台は1936年のベルリン五輪。同五輪はヒトラーが「自らが考える人類の中の優秀な民族『アーリア人』の見本市にしたかった」(同書)大会。それを粉砕したのが、ヒトラーが劣悪人種と蔑んだ黒人のジェシーだった

ジェシーは陸上の華100メートル走をはじめ、4つの金メダルを、すべて五輪新記録で獲得した

中でも特筆すべきは走り幅跳び。世界記録保持者のジェシーにとって予選通過は楽々と思いきや、2回ファールしてチャンスは残り1回となった。このとき、ドイツのロング選手が踏み切り板から1フィート(30.48センチ)手前に線を引き、そこからジャンプするようアドバイス。そのお陰で予選を突破、決勝では1位ジェシー、2位ロングとなった

ジェシーは「メダルは腐食するが、友情は色あせることはない」と競技場で結ばれた親愛を生涯の誇りにした。リオでも友情の輪が幾重にも広がることを期待したい。(爽)