浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

兜虫/今日の俳句 ≪第2211号≫

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≪2016年(平成28年)7月28日(木)≫(旧暦6/25)

 

 兜虫漆黒の夜を率てきたる      木下夕爾

 寝て起きて頭の中の兜虫       一條友子

 孫を呼ぶ楽しみにとる甲虫      吉田きみ

 暗き木を探す川原の兜虫       広瀬直人

 少年が「おまへ」と呼べる兜虫    品川鈴子

 

※ 兜虫→甲虫・さいかち虫。
 コガネムシ科の大型の甲虫。背面は黒褐色の光沢があり、頭部と前胸部の両背面から伸びる立派な角を雄は持ち、兜のようなのでこの名がある。数多い昆虫の中で、いつの世も子度たちに親しまれ、愛されている昆虫であろう。八月頃に腐葉土や朽ち木の中に産みつけられた卵は幼虫のまま冬を越し、翌年の夏に成虫になり、樹液を吸って生活する。櫟や楢のほか、さいかちの樹液が好みで「さいかち虫」とも呼ばれる。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 創価班・牙城会の
 大学校生が弘教に先駆!
 皆が偉大な人材だ。
 黄金の原点を築けるよう
 全力で応援!


         2016年7月28日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 恩師「大事なのは足元だ」わが地域を盤石に!幹部は一人を励ます達人たれ
      ◇
 「鉄は炎打てば剣となる」御聖訓。青春の鍛えは人生の礎。行学二道を邁進
      ◇
 君の胸から出たものが人の胸を引きつける―文豪信仰の歓喜と確信を語れ
      ◇
 就職活動の友よ頑張れ!強盛な祈りと執念の行動で使命の舞台を切り開け
      ◇
 土砂災害の「警戒区域」指定完了は7割未満と。対応急げ。人命守るために

 

聖教新聞:2016年(平成28年)7月28日(木)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


日本のもの作りを支えてきた思想に「三現主義」がある。机上の論理を当てはめたり、報告を聞いて済ませるのではなく、「現場」に出向いて「現物」に直接触れ、「現実」を捉えて、状況を改善していくことだ

地震津波、紛争等の緊急事態の時、即座に現地に食糧を届ける使命を担うのが、WFP(世界食糧計画)という組織。一刻を争う仕事だが、WFP元アジア地域局長の忍足謙朗氏は、まず自ら現場に赴いた。「現地で直接支援をしているスタッフの意見を聞く方が良い。彼らの声がいちばん確かだから」(『壁を打ち破る34の生き方』NHK出版新書)

命を救うために、あらゆる手段を駆使する。食糧の輸送手段も飛行機や船は当然、時には象や牛などの動物も使う。緊急時に最も大切なことは“正しいと思ったら、どんなことをしてもやる”強い覚悟だと、氏は信じる

学会の前進の原動力も、徹底した現場主義にあったといえる。牧口初代会長は昭和18年7月、軍部政府に逮捕される直前まで、座談会に赴き、折伏に歩いた。広布の最前線に身を置いた価値創造の姿勢こそ、三代会長を貫く精神である

「現場」とは、同志一人一人の生活であり、仕事であり、思いだ。さまざまな課題に耳を傾け、励まし合う対話に、心を尽くそう。(敬)

 

聖教新聞:2016年(平成28年)7月28日(木)付】

 

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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年7月27日(水)付

都内の梅雨明けはまだのようだが、あちらこちらでセミの鳴き声が聞こえてきた。子どもたちは夏休み。思いっきり体を鍛えたり、普段はできないことに挑戦してみてもよし。とにかく無事故で、充実した毎日を送ってほしいと願う

先週末、子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが「G20子どもの豊かさランキング」を公表した。八つの要素から総合的に比較したもので、日本はドイツ、フランスに次いで3位。一昨年の前回からは順位を一つ上げた

分析では、子どもの死亡率や若者の失業率の低さ、安全面などで日本の優位性を指摘する。一方、国内では6人に1人の子どもが相対的貧困の状態にあることを懸念し、ひとり親世帯の子どもに対する迅速な取り組みを促していた

仮に両親がそろっていなくても、自ら生きる希望を見いだし、力強く将来を切り開く青年もいる。小学生のころから家庭は崩壊状態にあったが、いつも、そばで包み込んでくれる人がいた。温かく励まし続けてくれた

経済的な困難は奨学金で乗り越え、進学して資格を取得。就職も勝ち取っている。どんな状況に置かれていても、子どもが安心できる居場所はあるだろうか。公的、私的な安全網が将来に対するあきらめを救うことがある。大人が無限の可能性を閉ざしてはならない。(広)