天道虫/今日の俳句 ≪第2212号≫
≪2016年(平成28年)7月29日(金)≫(旧暦6/26)
壮年の万年床のてんと虫 金子兜太
大安日てんとう虫に星七つ 藏前幸子
新聞の社説に止まる天道虫 中村洋子
天道虫石庭の波鮮らしき 出井一雨
エナメルのまっ赤な匂い天道虫 寺田良治
※ 天道虫→瓢虫・てんとむし
珠を半分に割った形で、甲に赤や黒の斑点があり、可愛らしい小虫である。最も一般的なのは七星瓢虫という橙黄色鞘翅(ししょう)に黒い七つの紋かあるもの。ほとんどが貝殻虫を食べる益虫であるが、「てんとうむしだまし」と呼ばれ、茄子や馬鈴薯の葉を食い荒らす害虫もいる。後ろの翅を割って飛び立つ姿は、なにかメルヘンの世界に誘い込む。
【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
自分自身に勝つ!
今日もベストを尽くす!
その先に栄冠は輝く。
勝負の夏に挑む
受験生よ、頑張れ!
2016年7月29日
※☆*寸 鉄*☆※
会長の言葉は人間の善意と調和を呼び起こす歌―詩人。友情対話、我らも
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夏の地域行事たけなわ!信頼広げる地域部の友に感謝。仏法即社会の光と
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「長編を読め。世界的な小説を読め」恩師。青年は読書で英知と人格を錬磨
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宇宙の台本にはそれぞれの演ずべき役割が―文豪今いる場所で使命の舞を
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スマホの偽アプリ急増。ウイルス感染や遠隔操作の恐れも。確認は入念に
【聖教新聞:2016年(平成28年)7月29日(金)付】
※☆*名字の言*※
「生活が苦しい中でサッカーをやらせてもらい、両親には本当に感謝している」。リオ五輪の男子サッカー代表・浅野拓磨選手の言葉だ(読売新聞朝刊7月18日付)。期待のエースは、近年では珍しい7人きょうだいの大家族で育った。躍進の原動力は、その快足とともに、家族に応えたいとの思いだ
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高校選びでは、夢を諦めて経済的負担の少ない道も考えた。家族の応援で、強豪校への受験を決断したのは入試の締め切り間際。「タクはプロになるんだもんな」。両親の期待を胸に猛練習を重ね、才能を開花。全国選手権で得点王となり、プロへの道を開いた。五輪でも、勝利へ導くゴールを誓う
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家族という安心の港の存在が、いかに人に勇気を与えるか。ペルーのある婦人は8歳の時に家族で入会し、鼓笛隊に入った。6人きょうだいの長女。一家は貧しさのどん底だった。演奏会で舞台衣装のスカートが必要になるが、買うお金がない
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落ち込む彼女に、母は「知恵を出せば、何でもできるのよ」と厚手の紙をつなぎ合わせ、手作りのスカートを用意してくれたという。その舞台を生涯の原点に、彼女は今、3児の母として広布に走る
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家族の絆は、掛け替えのない宝。この夏、その価値を再発見し、未来を育む語らいを刻みたい。(差)
【聖教新聞:2016年(平成28年)7月29日(金)付】
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【コラム「北斗七星」】
公明新聞:2016年7月28日(木)付
「いかなる難所もお通りなされ候」。江戸後期に全国を歩き、日本最初の実測地図を作製した伊能忠敬の測量隊を目撃した人の記述だ。雨、風、雪をものともせず、海岸の危険な場所も果敢に測量していく姿に、驚きを隠せない様子が伝わる
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伊能が55歳から16年の歳月をかけて歩いた距離は、実に地球一周分に相当する約4万キロ。今年は最後の測量から200年になる。完成した地図は極めて精度が高く、欧州において高く評価され、明治以降、国内の基本図の一翼を担った
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「歩け、歩け。続ける事の大切さ」との彼の言葉は、並外れた勇気と行動力に裏打ちされているだけに重みを増す。「後世の役に立つような、しっかりとした仕事がしたい」。その熱意に打たれて弟子となる間宮林蔵との出会いをはじめ、行く先々で支援者が現れ、世紀の偉業が成し遂げられた
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公明党も今日まで、全国の議員が現場を徹して歩き、小さな声に耳を傾け、政策として形にしてきた。離島や山間部など至る所に足を運び、住民と交流を広げる中で築いた実績は数知れない
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今回の参院選で、公明党に「新たな金字塔」(山口代表)となる議席を託された意味は大きい。国民の期待に応え、さらに地に足を着けた現場第一の実践を重ね、「希望が、ゆきわたる国」の実現へ邁進していきたい。(紀)