浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

秋刀魚/今日の俳句 ≪第2233号≫

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≪2016年(平成28年)8月19日(金)≫(旧暦7/17)


 独身の秋刀魚焼きし火すぐおとろふ     榎本冬一郎

 遠方の雲に暑を置き青さんま        飯田龍太

 魚にもしょう油顔有り秋刀魚焼く      川副民子

 食卓の秋刀魚むしょうに懐かしき      山口いさを

 掃かれあり秋刀魚が落ちてゐたような    金子蛙次郎


※ 秋刀魚
 体長三〇センチ(約一尺)ぐらいの細長いサンマ科の温帯魚。からだの上部は鉛青色、下部は白く、すぐとれてしまう薄い小さなうろこをそなえている。サンマ科はこれ一種だが、産卵の時期によって大・中の二グループに分かれる。大型の種類は秋の末に南下しながら、沖合いの海藻の間に卵を産み、中型は春から夏にかけて北上しながら産卵する。どちらも産卵後は死ぬ。八月、東北地方に秋風が立ちはじめると、はやくも秋刀魚の季節となる。小型船は八月十二日、三十トン以上の大型船は九月三日から解禁となり、いっせいに出漁する。もとは流刺網という網にからませてとらえていたが、いまは棒受網というのを用いる。親潮にのって南下してくるサンマの群れを待ちうけて、夜サンマが光に集まる性質を利用し、明るい照明燈でサンマのいる海面を照らし、群れを、沈めた網の上に誘い、網をあげて一網打尽にとらえる。戦前二~三万トンだったのが、この新漁獲法によって四十~五十万トンにふえたという。サンマは価が安く秋の大衆魚として一般から歓迎されるが、他の魚の三倍もビタミンB12がふくまれていて、(サンマが出ると按摩が泣く)とのことわざのとおり、サンマを多く食べるほど健康によいといわれる。料理法としては塩焼き・バタ焼き・ムニエル(一種のから揚げ)・煮つけなどが普通だが、産地の陸中海岸では、サンマの刺身を賞味している。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 人と比べるのではなく
 自分の良さを磨け!
 仏法は「桜梅桃李」。
 祈り、行動する中で
 大境涯は開かれる。

      2016年8月19日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 創価の運動は人間の可能性を示し人々に希望送る―博士。勝利の実証語れ
      ◇
 「声を聞いて心を知る」御書。強き思いは必ず届く。励ましの大光を友へ
      ◇
 進んで魔の働きをかり出し退治してこそ幸福がある―牧口先生。嵐は誉れ
      ◇
 国連軍縮会議で広島・長崎の高校生が核廃絶の演説。不戦の誓いを未来へ
      ◇
 視覚障がい者4割が駅のホームから転落経験と。自動扉の設置など加速を


聖教新聞:2016年(平成28年)8月19日(金)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


蓄財に無関心で、銀行口座すら持たないウルグアイのムヒカ前大統領は、「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれてきた

“貧乏とはいくらあっても満足しない人のことだ”“命より高価なものは存在しない”――氏の発言や評伝は、日本でも本やテレビで紹介され、話題になっている。市場主義がもたらす格差の拡大への根源的批判が、人々の心に刺さるのだろう

青年時代の氏は、経済政策の失敗による貧富の差の拡大に怒り、反政府ゲリラに加わる。逮捕され、14年近く投獄された。だが、その獄中生活のおかげで、氏は、“ファナティシズム(狂信)は憎しみを生む。異質なものに寛容であってこそ、良き社会を築ける”との考えを得た(『世界で一番貧しい大統領と呼ばれたホセ・ムヒカ 心を揺さぶるスピーチ』ゴマブックス

戦争や暴力は「正義」と「正義」の衝突から起こる。正義を叫んでも、寛容の心が伴わなければ、人間は野蛮へと落ちてしまう。そういう例を、私たちは嫌というほど見せられてきた

衝突と分断が覆う世界にあって、必要なのは「思いやりのある正義」であろう。つまり「相手の立場になって考える」精神だ。その想像力と勇気を鍛えるのが宗教であり、教育である。ここに創価の信念もある。(芯)


聖教新聞:2016年(平成28年)8月19日(金)付】

 

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