鯊(はぜ)/今日の俳句 ≪第2234号≫
≪2016年(平成28年)8月20日(土)≫(旧暦7/18)
水中に石段ひたり鯊の潮 桂信子
曇りしがそのまま日暮鯊の潟 橋本風車
にんまりとも一度覗く子鯊日和 和田森早苗
朝の汐蟹釣りの餌の鯊を釣る 瀧春一
橋に身を折るや反らすや鯊の秋 南うみを
【季語・解説】
※ 鯊(はぜ)→沙魚・ふるせ・今年鯊・鯊の秋。
鯊は多くの種類が知られているが、一般に鯊と親しまれているのは、日本各地の川の汽水域や内湾に棲息するハゼ科・ハゼ亜科・マハゼ属の真鯊。二歳仔をふるせという。口が広く体は淡褐色で背中に不規則な暗褐色斑が縦に並び、背びれと尾びれとに明瞭な点列が存在する。全長は13センチから25センチで、砂浜や砂礫底などに棲み、ゴカイなどの底生動物や小魚、藻類などを餌としている。晩秋から冬には沿岸の深みへ移っていくので、秋の彼岸前後からそれまでが鯊釣の時期といえる。鯊は内湾のかなり汚染された水域にも棲息することができ、汚濁に対する耐性の強い種属である。秋から冬にかけてはよく肉がついて、佃煮やてんぷらなどにして食せられる。
【「現代俳句歳時記(秋)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
「感謝の心」が
人生を豊かにする。
青年よ 親孝行で光れ!
父母の恩を知り
誓いを貫く人生を!
2016年8月20日
※☆*寸 鉄*☆※
会長の言論闘争には人を結ぶ力と希望の光が漲る―識者。共生社会の指標
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理想も障害も己の心の中に―歴史家。強き一念で明日を開け。自分らしく
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「うつりやすきは人の心」御書。故に善知識こそ大切。切磋琢磨し共に成長
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信心貫けば絶大な功徳が目に見えて現れる―恩師信行学に徹し抜く賢者に
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8月の気温、平年より高め。熱中症に引き続き警戒。水分・塩分補給忘れず
【聖教新聞:2016年(平成28年)8月20日(土)付】
※☆*名字の言*※
役を演じるのは難しい。あらかじめ決まっているせりふを、あたかも初めて口にするように、新鮮な演技でなければならないのだから……。俳優の香川照之さんが苦悩を吐露している(『日本魅録2』キネマ旬報社)
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台本を渡されず、場面ごとに説明を受け、はつらつと演じる子役にかなうわけがない、とも。そんな中で香川さんは語る。「先を知らない人間というのは魅力的に見えるということだ。ならば人生とは、それがどんな人生であっても魅力的なものなのだ」
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“結末が分からない”とは、言い換えれば“いかようにも未来を描ける”ということだ。柔道で頭角を現し、将来を期待された東北の未来部員がいた。環境は、東日本大震災で一変。日常生活はおろか、柔道ができる環境も奪われた。“お先真っ暗”と嘆く彼を学会の同志は励ました。「君が光になって、家族と君自身の未来を照らせばいい」
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その言葉に彼は奮起。再び柔道ができる喜びを胸に、自身の活躍する姿で皆に希望を送った。現在、創価大学で学び、後輩を励ます存在に
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現在の一念が「因」となり、未来の「果」をいくらでも変えていける、と仏法では説く。栄光の未来を自在に思い描き、人生という舞台を演じ切るのは、ほかでもない自分自身である。(城)
【聖教新聞:2016年(平成28年)8月20日(土)付】
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