浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

鱸(すずき)/今日の俳句 ≪第2236号≫

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≪2016年(平成28年)8月22日(月)≫(旧暦7/20)

 

 遡る百里の江なる鱸かな      松根東洋城

 二尺余の鱸釣り上ぐ川おぼろ    河島瑞子

 張翰の恋ひし鱸に舌鼓       西本春水

 打ち揃ひ雨月の鱸膾かな      谷村幸子 

 生き生きと鱸鰭ふる糶の市     宇根綾子


※ 鱸・すずき網・すずき釣・せいご釣・ふつこ釣
 ハタ科の硬骨魚。体長六〇センチ(約二尺)ぐらい。からだの上部は鉛青色、下部は白い。背びれと上部には、わずかながら黒褐色の点がある。俗に出世魚といわれ幼魚をセイゴ、やや長じたものをフッコ、さらに大きくなったものを、はじめてスズキと呼ぶ。暖かい水を好み、東京以南の内海に多く、特に瀬戸内海に多くすんでいる。島根県中の海にすむスズキは、昔から味がよいので有名。松江市ではスズキ料理を名物にしている。スズキは秋十一月ごろ、川口付近に集まって卵を産み、この卵はかえって、翌年の四月ごろ三センチ(約一寸)ぐらいになって、川にはいる。秋には二〇センチ(約七寸)ぐらいに育ち、川を下って海に出る。このころに各河川の川口で、セイゴ、フッコの夜釣がさかんに行われる。二五センチ以上に成長したフッコも、セイゴ同様に川にのぼる性質があるが、スズキと呼ばれるようになると、もう川をのぼらず、海で暮らす。スズキは、おもに刺網と呼ぶ網にからませてとらえるが、爽快なのは釣である。スズキのしゅんは夏から秋九月いっぱいで、刺身・塩焼き・洗いなどが美味で、初秋の食欲をそそる。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


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       ※☆*今週のことば*☆※


 「一文一句なりとも
 かたら(談)せ給うべし」
 世界の地涌の友と
 いざ大法弘通の出発だ。
 喜び溢れる座談会から!


      2016年8月22日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 さあ本年の後半戦。世界広布新時代の本門の拡大へ!全幹部が対話に先駆
      ◇
 意志の力が十分に養成されていれば全てに克てる―詩人。誓いを貫く人に
      ◇
 五輪閉会。東京大会へ注目集まる。我らは自己を制覇し人生の金メダルを
      ◇
 国連作業部会が核兵器禁止交渉の勧告採択。国際世論高め「核なき世界」へ
      ◇
 ニセ電話詐欺、同じ人を何度も狙う手口増加。金銭巡る不審電話は即通報


聖教新聞:2016年(平成28年)8月22日(月)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


何を書こうか、あれこれ悩んでも考えがまとまらない。そんな時は、取りあえずパソコンの画面を開き、書きだしてみる。すると、それにつられるようにアイデアが浮かび、文章が出来上がる。案ずるより生むがやすし、とはよく言ったものである

比べるのもおこがましいが、大歴史学者のトインビー博士は、毎朝9時ごろには、気分が乗っていようがいまいが、机に向かった。「仕事をしたい気持ちになるのを待っていたのでは、いつまでも仕事はできない」と

この職業的体験には裏付けがある。認知心理学で「現状維持バイアス」と言い、人間には、労力を掛けた末に失敗することを恐れ、自身の状況を大きく変えるような決断を避ける傾向がある。大事な作業の前に、急に部屋の掃除など、些末なことをやり始めるのも、万一、作業に失敗した時に“十分な時間がなかった”と、自分に言い訳できるからだという(『「時間の使い方」を科学する』一川誠著、PHP新書)

この“先送り傾向”を打開する方法の一つが「まず始めてみる」。始めることで、目標に着実に近づく手応えが得られ、達成への好循環が生まれる。いよいよ「2018年11月18日」を目指す、本年の後半戦。一歩でもいい。自身の大目標へ行動を始めよう。(飛)


聖教新聞:2016年(平成28年)8月22日(月)付】

 

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