浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

蟷螂(とうろう)/今日の俳句 ≪第2249号≫

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≪2016年(平成28年)9月4日(日)≫(旧暦8/4)


 病むわれに蟷螂すぐに身を構ふ     加倉井秋を

 高足にかまきり歩き荒るる海      西村公鳳

 金堂の扉のいろのいぼむしり      後藤夜半

 枯色も攻めの迷彩枯蟷螂        的野 雄

 子蟷螂生まれながらの身の構え     松永昌子

 


※ 蟷螂(とうろう)・かまきり・いぼむしり
 カマキリ科の昆虫の総称で、頭は三角形で小さいが、、前胸が長く、肥大している。鎌のように鋭い前肢は獲物を捕らえ、長い後肢は跳躍に適している。怒らせると前肢をかざして向かってくる。目の前のものを食べてしまう習性がある雌は、交尾の時、雄を食べてしまうこともある。害虫を食べてくれる益虫である。


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 「天晴れぬれば
 地明(あきら)かなり」
 仏法は智慧の光源!
 深き哲理を胸に
 社会の勝利者と輝け!

      
      2016年9月4日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 青年の誓い漲る幹部会。さあ新しき広布の山へ!師と共に同志と共に出発
      ◇
 会長は差異を尊重する文明間対話の先駆的存在―博士。新時代創造の光と
      ◇
 御書「いまだこりず候」。大聖人直結の折伏精神で挑め。不屈の人こそ勝者
      ◇
 婦人・女子部の意見を聴け。そこに地区革命の知恵が。誠実と謙虚の将に
      ◇
 子どもの誤飲事故が多発と。たばこ・医薬品・ボタン電池―管理しっかり

 

聖教新聞:2016年(平成28年)9月4日(日)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


今年は手塚治虫氏のデビュー70周年。記念切手が販売されたり、作品を楽しむ催しなどが開かれる

デビュー作の「マアチャンの日記帳」という4こまマンガに始まり、生涯に描いた原稿は15万枚という膨大な数。氏の生前から刊行された全集は400巻に上る。その編集に当たり、担当者は当初、既存の作品を調整して再録するだけと考えていたが、予想に反して完成に時間がかかった

手塚氏は多忙な中でも、過去の作品の古めかしい表現や気に入らない箇所を、ためらわず書き直したという。全面的に直した作品もあった。より良いものを後世に残そうという情熱は、並大抵ではなかった(丸山昭著『トキワ荘実録』小学館文庫)

過去にとらわれず、より高みを目指す執念を持つ人が、時代を超えた価値を生み出せる。池田SGI会長が「人間革命の歌」の作曲に取り組んだ時のこと。曲作りが難航すると、曲調を優先するために、思い入れのあった歌詞の1行をばっさり削った。その折の真情を「新しいものを創造するには、時には、これまで作り上げてきたものへのこだわりを、躊躇なく捨てる勇気が必要」とつづっている

人生に「完成」ということはない。限りない向上の道を進む、その途上にこそ、幸福と充実はある。(朋)

 


聖教新聞:2016年(平成28年)9月4日(日)付】

 

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