浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

秋海棠/今日の俳句 ≪第2255号≫

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≪2016年(平成28年)9月10日(土)≫(旧暦8/10)


 秋海棠雨はくちびるより零れ    田村みどり

 書を愛し秋海棠を愛すかな     山口青邨

 秋海棠露のあかるさちりばめて   柴田白葉女

 秋海棠母の遺愛の袱紗かな     浅井美子

 杉並木秋海棠に朝日差す      浅田光蛙


※ 秋海棠
 中国原産のシュウカイドウ科の多年草。ベコニアの属である。バラ科の海棠に花の色が似ているので、この名があるが、日陰の湿地を好んで繁殖する。高さ六〇センチ(約二尺)ぐらいの草で、春に咲く海棠とは縁もゆかりもない。葉は互生し、葉柄があり、卵形で先端がとがっている。秋に分枝の上に美しい紅色の花を開く。花屋で鉢植え・切り花として売っているシキザキベコニアには季がない。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 「意(こころ)が声とあらはる」
 誠心誠意の一念を
 わが声に響かせよ!
 友の心を揺さぶる
 勇気の対話を堂々と!


      2016年9月10日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 会長の詩には勝利の人生を開く励ましの力が漲る―博士。価値創造の指標
      ◇ 
 婦人部総会たけなわ。列島各地で笑顔の花満開!自他共の幸福へ朗らかに
      ◇
 後輩を育てるという心がなければ団結もなくなる―恩師。共に動き成長を
      ◇
 熱意を失った人ほど年老いて見える―哲人。多宝会は生涯青春の輝く模範
      ◇
 大麻の摘発増加。未成年は6割増と。軽い好奇心で人生破滅。断じて根絶

 

聖教新聞:2016年(平成28年)9月10日(土)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


体調を崩したので寝ようと思い、枕を探すが見当たらない。その時、もう1年近く枕で寝ていないことに、はたと気付く。若き日の福沢諭吉である。蘭学の勉強に熱中し、床で寝ていたのだ

福沢はある日、横浜の外国人居留地に出掛けた。街の看板を見ても分からない。聞くと、それは英語だった。時代は今や英語だと思い知った。あれほど猛勉強したことが役に立たない。落胆は大きかったはずだが、学問の情熱を一層燃やし、翌日から英語の勉強を始めたことは有名な逸話だ

「情熱」を表す英語の「パッション」には「受難」の意味もある。先のエピソードを通して脳科学者の茂木健一郎氏は「情熱とは苦労することから生まれる」と記した(「何のために『学ぶ』のか」ちくまプリマー新書

キャベツ栽培に励む群馬の農村部員も、帰宅後に作業着のまま玄関で寝てしまうほど、身を粉にして働いた。しかし雹や豪雨で、何度も作物が駄目になる。悔し涙を流したが、祈る中である感情が湧き上がった。“この試練は自分への挑戦なのだ!”。さらに情熱を燃やし、懸命の努力で、ついに新栽培法を軌道に乗せた

出荷最盛期の今、彼の顔には大粒の汗が光る。不屈の情熱の人は、試練を糧に、強く大きく成長することができる。(江)


聖教新聞:2016年(平成28年)9月10日(土)付】

 

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