浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

鳳仙花/今日の俳句 ≪第2260号≫

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≪2016年(平成28年)9月15日(木)≫(旧暦8/15)


 紙漉きの恋に咲きけり鳳仙花      河東碧梧桐

 人形を造る町筋に鳳仙花        石原八束

 山の峰かへりまつかな鳳仙花      和知喜八

 ふるさとの民話悲しや鳳仙花      谷津桜冬

 つまべにがどこにも咲いて村まづし   佐藤酔石子


※ 鳳仙花・つまくれない・つまべに・染指草・釣舟草・紫釣船・野鳳仙花(つりぶねそう)
 インド・マライ半島・中国南部の原産で、いまは世界じゅうに栽培されているツリフネソウ科の一年草。高さ六〇センチ(約二尺)ぐらい。全草やわらかで、毛はない。茎は多肉で円柱形、しばしばまばらに分枝し、披針形の葉は柄をもち互生し、下部は細く、くさび形となり、縁に鋸歯がある。初秋のころ、柄をもった紅・白・紫・絞りなど、あざやかな色の花を、葉の間に二~三個ずつ下垂する。紅色の花をしぼって、女児のつめを染める風習が、古くから都会にも農村にもあり、つまくれなゐ・つまべに・染指草などの別名がある。花後にむすぶさつ果は、ややとがった楕円形で、細毛があり、熟すとはじけて、黄褐色の種子が飛び出す。野生種は釣舟草、別名釣舟草といい、山麓や水べに多く見られ、秋に紅紫色の花を総状花序につづる。花の形が帆かけ船をつりあげたように見えるので、この名がある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 少人数の集いに
 大いなる価値がある。
 全員が主役になれる。
 皆と心が通じ合う。
 希望の語らいを共に!

      2016年9月15日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 新しい仕事は自分の枠を破る事から始まる―恩師「挑戦の心」で対話拡大を
      ◇
 「東北婦人部の日」。福光の太陽と輝く母の連帯。温かな励ましで地域結べ
      ◇
 ドクター部の日。慈悲の医学を体現する友に最敬礼。生命の世紀の先駆者
      ◇
 正しく行動するのなら不当な非難など恐れるな―哲人。不退の信心を貫け
      ◇
 秋雨前線が停滞。河川の増水や土砂災害に警戒。早めの対策で身を守れ!


聖教新聞:2016年(平成28年)9月15日(木)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


雨が降り、夏の空気を洗うごとに、秋の気配が深まっている。稲刈りは、早生の収穫が終わり、季節と歩みを合わせて、中稲、晩稲の刈り取りへと続いていく

刈り終わった稲株に目をやると、いつのまにか新たな稲が生えている。これを「ひつじ(穭・稲孫)」と言い、古今集にも歌われ、秋の季語でもある。枯れた田になお、「ひつじ」の緑を生み出す自然の力を思う

御書には、稲にまつわる譬えがしばしば登場する。「開目抄」にも、“時を誤った修行には功徳がない”ことの譬えとして「秋の終わりに種をまいて田畑を耕しても、米の収穫は難しいようなものである」(御書236ページ、通解)と

「ひつじ」についても、師匠を大地、弟子を稲に譬えて「米の精(大本の生命力)は消えないで必ず大地に収まるゆえに、残った株から新たな芽(ひつじ)が伸びて、再び稲が実る」(同900ページ、趣意)とつづられ、師弟は一体であり、師弟が心を合わせて進めば、何事も成就できると、教えておられる

自然の持つ生命力は計り知れない。同じように、師匠という大地から、広宣流布へ躍り出る弟子の力もまた、無限であると心に決め、自身の成長にとっても“実りの秋”となるよう励んでいきたい。(明)


聖教新聞:2016年(平成28年)9月15日(木)付】

 

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