秋薊(あきあざみ)/今日の俳句 ≪第2268号≫
≪2016年(平成28年)9月23日(金)≫(旧暦8/23)
没日照る山のどこかに秋薊 原コウ子
吐く息のふつとかたまる秋薊 小林鱒一
秋あざみ振りむけば海きらきらす 野澤節子
富士薊湖古るめきし舟配し 佐藤十雲
※ 秋薊(あきあざみ)
アザミの属は十数種をかぞえ、そのほとんどが多年草で、俳句ではたんに薊といえば春だが、実際は秋に花を開くものが多い。アザミのなかで最も美しい富士薊は径一〇センチ(三寸三分)に達する大型の紫色の頭花を秋に開く。富士山に多いのでフジアザミの名がある。茎の高さは一メートル(3尺三寸)ぐらい。関東および中部地方の山中の砂礫地に多くはえる。アズマヤマアザミ(東山薊)、クルマアザミ(車薊)、サワアザミ(沢薊)は、いずれも紅紫色の美しい花を秋も深まってから開く。
→薊(春)・夏薊(夏)
【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】
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※☆*わが友に贈る*☆※
真の若さとは 常に
向上を目指す魂の力だ。
停滞は後退に通ず。
安逸に流されず
新たな挑戦の劇を!
2016年9月23日
※☆*寸 鉄*☆※
彼岸に賑わう学会墓園。広宣の同志の唱題が最高の追善。絆は三世に永遠
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少年少女部の結成記念日おめでとう!尊き使命の王子・王女よ。大成長祈る
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わが生命力を吹き込んで相手の命を蘇らせよ―恩師。励ましは真剣勝負で
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婦人・女子部の10帰運動を励行。無事故なくして勝利なし。幹部は配慮を
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はしか患者、2年ぶり増加。40歳未満が中心と。予防接種など対策万全に
【聖教新聞:2016年(平成28年)9月23日(金)付】
※☆*名字の言*※
「文は人なり」というが、芸術の世界にも「絵は人なり」という考え方がある。中でも日本画は「絵の品格」が重んじられる。絵に品があるかどうかは、一本の線を見れば分かるのだという
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日本画家で、女性として初の文化勲章を受章した上村松園も「一本の線」にこだわった。「線一つでその絵が生きも死にも致します」。描き出される人や物の内面を、線で表現することに重きを置き、若い画家に線を描く鍛錬を促した(『青帛の仙女 上村松園』村田真知著、同朋舎出版)
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奈良に、絵に情熱を注ぐ一人の壮年がいる。16歳で交通事故に遭い、首から下が不随になり、無力感に苦しんだ。だが19歳の時、“生きた証しを残したい”と、口にペンをくわえて、絵を描き始めた
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彼は、一本の線を引く練習を何度も繰り返した。納得の線を描くのに、数時間かかることも。一筆一筆に魂を込め続けて四十余年。昨年、人物画の作品が認められ、障がい者の全国美術展で表彰を受けた。「信心で命を磨き、さらに努力を重ねたい」と喜んだ
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一つの基本を妥協せず、徹して磨き抜く。その努力で培った自信と実力があれば、万事に応用していける。自身の可能性を最高に開きゆくための、人生の“一本の線”――それが「信心」といえよう。(駈)
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【聖教新聞:2016年(平成28年)9月23日(金)付】
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