秋の水/今日の俳句 ≪第2285号≫
≪2016年(平成28年)10月10日(月)≫(旧暦9/10)
※体育の日
てのひらに空のひとかけ秋の水 わたなべじゅんこ
魚の眼のするどくなりぬ秋の水 佐藤紅緑
身のまはり更けてきこゆる秋の水 日野草城
船津屋に灯のひとつ入り水の秋 鷲谷七菜子
手浸せば眼澄みゆく秋の水 安立公彦
※ 秋の水→秋水(しゅうすい)・水の秋。
夏の間、どんよりと濁っていた水が、秋になるとしだいに澄んでゆき、魚影まで鮮明に見えるほどになる。佐藤紅緑の句が生まれるゆえんである。もちろんこの季語は川に限らず、湖沼・池・つくばいなどを詠むときにも使うことができる。「水澄む」という季語が感覚を主にしているのに対して、「秋の水」のほうはさらに広がりをもつ。なお、「秋の水)は「秋」に「水の秋」は「水」に重点が置かれる。
【「現代俳句歳時記(秋)角川春樹編・角川春樹事務所」より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
心の世界に距離はない。
真心の祈りは必ず届く。
「あの友を幸福に!」と
自行化他の題目で
境涯と広布の拡大を!
2016年10月10日
※☆*寸 鉄*☆※
正義の四国総会。燃える志は紅の如く。盤石なる師弟城建設へ団結の船出
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「はげみをなして強盛に」御聖訓。昨日より今日と信強く。これ勝利の要諦
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友の存在が障害を恵みに変えた―偉人。友情結ぶ学会活動に人生の充実。
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「世界精神衛生日」。ストレスが重なる社会。心の健康の大切さを皆が確認
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子供の携帯依存、親子の規則作りが対策の鍵と。強制でなく話し合いから
【聖教新聞:2016年(平成28年)10月10日(月)付】
※☆*名字の言*※
「僕を救ってくれた命の恩人です」。結婚式の披露宴で新郎が紹介すると、一人の男性が立った
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新郎は小学生の時、体育の授業で腹部を強打し、病院に搬送された。肝臓破裂で出血も多量。生死の境をさまようも、手術が成功し、奇跡的に一命を取り留めた。その時の感謝を込め、当時の執刀医を晴れ舞台に招いたのである
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祝辞に立つ執刀医。その言葉は意外なものだった。けがは、医師の経験からみれば極めて厳しい状態。だが幼い少年は懸命に耐え、見事に生還した。「彼は人間に備わる『生きようとする力』の逞しさを私に教えてくれました。その力を患者から引き出すことが、医療の役目であることに気づかせてくれたのです」と。そして最後に言った。「彼こそが私の恩人です」
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著名な心臓外科医のバーナード・ラウン氏は「私にとって何よりも偉大な教師は、多くの患者である」(小泉直子訳『治せる医師・治せない医師』築地書館)と記す。患者は“教師”――この言葉には人間への尊敬があり、向上の心がある。ともあれ他者に学ぼうとする人の、何とすがすがしいことか
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広布のリーダーもまた、同志への尊敬と感謝を忘れず、日々の学会活動に励みたい。自身の人間革命も組織の発展も、この一点から開けていく。(値)
【聖教新聞:2016年(平成28年)10月10日(月)付】
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