浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

露草/今日の俳句 ≪第2287号≫

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≪2016年(平成28年)10月12日(水)≫(旧暦9/12)

 

 露草も露のちからの花ひらく     飯田龍太

 いのちなり露草の瑠璃蓼の紅     石田波郷

 露草を愛する人と露の中       坪内稔典

 露草や飯吹くまでの門歩き      杉田久女

 露草へゆつくり帰るつもりだよ    渡部ひとみ


※ 露草・月草・蛍草
 あちこちの路傍に生えるツユクサ科の一年草。茎は三〇センチ以上になるが、柔らかく地に伏しやすい。葉は長卵形で互生する。六~八月ごろ、二枚の緑色の苞葉の間から青色の花を開く。月光を浴びて咲くので「月草」、蛍の光を思わせる「蛍草」など風雅な異名が多い。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】

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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 誰も見ていない所で
 努力を重ねる人は
 最後に必ず信頼される。
 策や容量に走るな!
 誠実の振る舞いで勝て!

2016年10月12日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


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      ◇
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 「道理証文よりも現証にはすぎず」。体験の花咲く語らいこそ人の心動かす
      ◇
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聖教新聞:2016年(平成28年)10月12日(水)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

世界に名高いウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、畏敬の念を持って語り継いでいる指揮者がいる。ハンス・クナッパーツブッシュ(1888~1965年)がその人

こんな逸話が残っている。ある公演で、彼が指揮を間違え、演奏が乱れかけた。聴衆には、誰の失敗か分からない。すかさず彼は、大きな声で言った。「おや、間違ったのはおれだ!」(アレクサンダー・ヴィテシュニク著『ウイーン・フィル えぴそーど』、福原信夫ほか訳、立風書房

もちろん、指揮者としての彼の技術は高かった。が、それ以上に、自分に非があれば素直に認める飾らない人間性を、楽員たちは慕ったのだろう

先ごろ入会した壮年が喜々として語っていた。「皆さんのように自信を持って生きます!」。立場や世代を超えて学び合う。成功だけでなく、時には失敗の体験も赤裸々に語り、励まし合う。そんな学会の麗しさに感動し、壮年は入会した

御書に「はたらかさず・つくろわず・もとの儘」(759ページ)と。本物の“人間力”を光らせるには、見えや体裁を捨て、ありのままの姿で切磋琢磨し合うことだ。互いの個性を尊び、輝かせながら前進する広布の世界――それはオーケストラが多彩な楽器で奏でる、美しき交響曲を思わせる。(誠)


聖教新聞:2016年(平成28年)10月12日(水)付】

 

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