藪がらし/今日の俳句 ≪第2293号≫
≪2016年(平成28年)10月18日(火)≫(旧暦9/18)
藪からしも枯れてゆく時みやびやか 細見綾子
藪からしいなす小風も忍冬忌 清水基吉
藪からし咲き黒猫の生あくび 飯田素蘭
かくれ逢ふごとくまた逢ふ藪からし 上田五千石
喪の家の鶏犬睦む藪からし 石田あき子
※ 藪がらし・藪からし・貧乏かづら
いたるところにはえるブドウ科のつる性多年草。やたらにはびこって林の木を枯らし、貧乏になるというので、貧乏かづらともいう。草の勢いが強く、生長が早いので、他の植物にからみついて、それをおおってしまう。つるの長さ数メートル、葉は掌状複葉で、質は柔らかく、五小葉は卵形または長卵形でそれぞれ葉柄がある。晩夏、初秋のころに、多数の淡緑色の小花が平らな花序をつくって、群がり咲く。全草特異の臭気があり、手入れをしない庭などにこの草が繁殖していると、いかにも貧乏くさい。
【「現代俳句歳時記(春)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
個人会場の使用は
マナーを厳守せよ。
良識ある振る舞いで
家族や近隣に配慮を。
提供者の真心に感謝!
2016年10月18日
小さな所からでも全学会に炎を広げられる―恩師大歓喜の座談会を全員で
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民音創立記念日。文化の花咲く所に平和あり。音楽で心と心結ぶ使命深く
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「京都の日」。正義の人は常に威風堂々!われらの励まし対話で楽土を築け
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子供が新聞を読むこと望ましい―9割。「世界への扉」たる本紙の充実誓う
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温暖化招く「代替フロン」の規制、先進国が採択。地球守る行動の連帯拡大を
【聖教新聞:2016年(平成28年)10月18日(火)付】
※☆*名字の言*※
「学歴は?」と問われれば、大抵の人は卒業した学校名を挙げるだろう。だが明治期に活躍した歴史地理学者・吉田東伍は自身の学歴を「図書館卒業です」と語り、胸を張ったという
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彼が学校教育を受けたのは9歳から13歳まで。それ以降は家業を手伝いつつ、家や図書館の本を読むことに徹して学問を身に付けた。後年、大学で教壇に立つまでになった吉田は、全国の地名の由来を研究した地誌や能楽研究を大きく前進させる業績を残した
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長野のある婦人部員が、御書や池田SGI会長のスピーチなどを書き写した何冊ものノートを見せてくれた。「もっと仏法を深く学びたい」と、長年にわたり書いて覚える挑戦を重ねているという
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勉強は苦手。学校を出たのも中学まで。しかし、ノートに書き続ける中で「御書がすらすらと読めるようになり、好きな一節も増えました」。今では友人一人一人に合った御書や指導をしたため、励ましを送る日々。そうして信頼を広げ、最近は地域の行事で講演を頼まれるように。「多くの人に生きる哲学を語り、喜ばれることがうれしい」
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自らの意思で、自らを創り上げようと努力する中に、人間としての輝きがある。世界最高の哲学を研さんし、社会のために汗を流す友は“人間学の博士”といえよう。(市)
【聖教新聞:2016年(平成28年)10月18日(火)付】
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