栗/今日の俳句 ≪第2304号≫
≪2016年(平成28年)10月29日(土)≫(旧暦9/29)
下野や風雨いよいよ栗林 鈴木真砂女
美しき栗鼠の歯形や一つ栗 前田普羅
すべてなしぬひとつの栗のおもさ掌に 長谷川素逝
空ふかく栗生れいづ玉のごと 角川源義
栗を剥き独りの刻を養へり 野沢節子
※ 栗・甘栗・焼栗・山栗・芝栗
果実をとるために、畑に植えられたものがほとんどだが、野生もかなり多く、栗拾いは秋の行楽の一つ。野生の栗は、木が大きいが実は小さく、反対に栽培種は小さく、実は粒が大きくて味もすぐれている。山栗・芝栗はクリの別名。芝栗はささ栗ともいって、野生の小粒の栗である。いがの中に、たいていニ~三個の実があり、三個のものを「みつ栗」、中の平たいものを「中栗」、一個のものを「ひとつ栗」、などという。丹波地方から出る大きな栗が丹波栗で、昔から有名。栗は八月中ばごろから出はじめ、九月末から十月が出さかりで、十一月のはじめには終わり、正月用のカチクリは晩生種をたくわえたものである。
新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】
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※☆*わが友に贈る*☆※
「守る会」「宝城会」など
会館を厳護する皆様の
尊き献身に深く感謝!
「冥の照覧」は絶対だ。
福徳は三世に輝く!
2016年10月29日
※☆*寸 鉄*☆※
SGIの思想は社会貢献への努力促す哲学―識者自他共の幸福道を颯爽と
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青森県婦人部の日。師の励ましから40年。日本一の団結と明るさで前進!
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「私は青年に、丈夫の心を贈りたい」恩師。艱難に挑む中に成長が。負けるな
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「法自ら弘まらず」御書。広布は一対一の膝詰めの対話から。さあ友の元へ
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総人口、96万人減と。国勢調査で初の減少。一人が輝く社会へ我らの使命大
【聖教新聞:2016年(平成28年)10月29日(土)付】
※☆*名字の言*※
出版社の校閲部を舞台にしたドラマが話題という。勝ち気なヒロインの魅力もあるが、一般に馴染みの薄い校閲という世界への関心もあろう
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ドラマの中で「地味」とみなされる校閲。本社の校閲マンも「まあ、そういうものです」とあっさり。とはいえ、仕事は職人技。誤字脱字の指摘はもちろん、原稿の矛盾まで洗い出す。「言葉にのみ込まれない距離感が必要」という
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かく言う記者も先日、校閲に救われた。「破天荒」という言葉。“豪快な荒くれ者”と思い込んでいたが、正しくは「今まで誰もしなかったことをすること」(広辞苑)と。すぐさま直しを入れた
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言葉は「生き物」とよく言われる。「見れる」「出れる」などの「ら抜き言葉」を使う人が今や多数派になった(平成27年度「国語に関する世論調査」)。話題を呼んだ新語や造語は次々と辞書に入る。言葉は生活の中で育つのだ
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辞書は言葉の意味を表し尽くしたものではない。言葉には、それぞれに時間の重みがあり、無限の物語がある。それが言葉の難しさと面白さである。「希望」「勇気」「幸福」。涙の日々を勝ち越えた人が語るそれは温かく、力強い。御書に「仏は文字によって民衆を救う」(153ページ、通解)と。言葉の豊かな意味を引き出し、大切に使う人でありたい。(味)
【聖教新聞:2016年(平成28年)10月29日(土)付】
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