浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

身に入む/今日の俳句 ≪第2306号≫

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≪2016年(平成28年)10月31日(月)≫(旧暦10/1)


 建てし話身に入む西の正倉院     松崎鉄之介

 身に入むや雨やみし時山近し     中川節子

 身に入むや亡霊現る後宴能      金田美恵子

 身に入むや倒木のごと兄逝きて    小沢きく子

 身に入むも杖を抱ふるほかはなし   村越化石

※ 身に入む
 身にしみて秋冷を感じること。身に入みるは、もとは必ずしも秋の冷たさを感覚する言葉ではなく、他人の意見など身にしみて聞く、といった意味に多く用いられたが、のちに短歌・俳句では秋も闌けてからの冷たさの身にしむことをいうようになった。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 「天晴れぬれば
 地明(あきら)かなり」
 仏法は智慧の光源!
 深き哲理を胸に
 社会の勝利者と輝け!

2016年10月31日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 国籍が違う人々が平和に尽くす学会は人類の希望―博士。共生の世紀の柱
      ◇
 一人の献身が全ての者に力と勇気を―文豪。これが青年の闘争。一人立て
      ◇
 「病ある人仏になるべき」御書。何があろうと題目。貫く人に変毒為薬は必ず
      ◇
 女子部に御書研鑽の波。教学は人生の揺るぎなき羅針盤。幸福と勝利あれ
      ◇
 外出時に施錠しないことがある―主婦の半数と。空き巣はその「心の隙」に

 

聖教新聞:2016年(平成28年)10月31日(月)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

あすから年賀状の販売が始まる。もらう方からすれば、趣向を凝らした絵やデザインも楽しみの一つ。さらに手書きの一筆があれば心もほっと温かくなる

文豪・島崎藤村は「好い手紙を人から貰った時ほどうれしいものはない」と記した。「好い手紙」とは、難解な表現や学問上の文言などの“大きな言葉”ではなく、何げない“小さな言葉”をちりばめたもの。書き手の率直な心が表れているゆえに、この小さな言葉にこそ“大きな力”が宿ると言う

念願の産婦人科医になった愛知の女子部員。希望に燃えて仕事に取り組んだが、頻繁な当直勤務やミスの許されない緊張の連続に疲れ果ててしまう。もう辞めようかと思い悩んだ時、ある記憶がよみがえった

関西創価高校時代、寮長を務めつつ勉強に励んだ。医学部受験の前夜、部屋に戻ると、机には寮生からの応援の手紙がいっぱい。勇気を得て臨んだ試験は見事合格。“皆のおかげで開けた使命の道だったんだ”――手紙を読み返し、彼女は気付いた。今、新たな心で医療の現場に立つ

日蓮大聖人は「文字は一切衆生の心法の顕れた姿である」(御書380ページ、通解)と仰せになった。たった一文が人生の支えになることもある。言葉の力を信じ、きょうも励ましを届けたい。(靖)

 

聖教新聞:2016年(平成28年)10月31日(月)付】

 

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