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浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

雁(がん)/今日の俳句 ≪第2312号≫

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≪2016年(平成28年)11月6日(日)≫(旧暦10/7)


 雁鳴くと聞こえは夢妻病めり   石原八束

 古九谷の深むらさきも雁の頃   細見綾子

 みな大き袋を負へり雁渡る    西東三鬼

 雁渡る薬が匂ふ小抽斗      能村研三

 門松の立ちそめし町や雁渡る   渡辺水巴


※ 雁(がん)・かりがね・真雁・菱雁・初雁・雁渡る・雁来る・雁の列・雁の棹・雁行・雁の声・落雁
 雁鴨科の候鳥。雁の類にはサカツラガン・ハイイロガン・マガン・カリガネヒシクイ・ハクガン・コクガン・シジュウカラガンなどがあるが、かっこうの猟鳥であるために濫獲され、ちかごろはマガン・ヒシクイ・コクガンをのぞいて、他は日本への渡来はきわめてまれになった。灰色雁・白雁・黒雁の名はその体色からきたもの。白雁は全身純白のきわめて美しい清楚な鳥だが、ほとんど日本には渡ってこなくなった。黒雁は小型の黒っぽい雁で、昔は北海道・本州・九州などの江湾・干潟などにシジュウガラガンとまじって、わりあいたくさん渡来したが、これもしだいに減ってきている。日本に渡来するのは、真雁と菱喰が最も多くて、田畑の近くや沼や池におりて人の目にふれるのは、この両種である。ヒシクイは、雁のなかで最も大きい種類で、翼は四〇~五〇センチ ぐらい。尾は一五センチ内外。マガンとともに重要な猟鳥である。東部シベリアで繁殖し、秋に日本に渡来するが、北の地方ほど時期が早く、八戸では九月十六日、秋田では十月十九日、九州では十一月中旬以降となっている。ヒシクイは、沼や池におりて菱の実を食べるので、この名があり、また俗に沼太郎とも呼ばれる。池・沼・海上にすみ、夜は多く水上に眠る。朝夕二回餌を求め、雑草、野菜の葉や根、穀類などを主食とする。鳴き声が大きく、キャク、キャク、キャクと遠くまでひびきわたり、大群をなして渡るときは空をおおい,鳴き声がこだまし、壮観を呈する。マガンはヒシクイよりもやや小型の種類で、ヒシクイ同様猟鳥として濫獲されたために、いちじるしく数が減った。餌も植物のほかに少量の昆虫・蠕虫などの動物質を食べる。平野・耕地などに出て、朝夕二回餌を求め、夜は水上にいることが多い。群れをなして渡るとき、いわゆる雁の棹または雁の列と呼ぶV型や横列など、整然と隊列を組むことは有名。グワン、グワンまたはカリカリという鳴き声が、その名の由来であるという。別名を二季鳥というのは、その一部が旅鳥となって、春秋二度、日本内地を通り過ぎるからで、落雁は、そのおりるさまをいったもの。雁の渡るころは、秋も深まって、野には白銀の芒の穂がなびき、夜は月が美しく、それらを配した絵画は古くから多く、また詩歌の好題材とされている。ガンのおもな渡来地は禁猟区になっており、ゆるされた場所でも一人一日二羽以下の制限があり、マガン・ヒシクイ以外は猟を禁じられている。肉はカモに比べて美味とはいえず、賞味すひとはあまりない。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 師匠を求め抜く
 真っすぐな心が
 不動の自己を築く。
 真摯に自身を見つめ
 限界の壁を打ち破ろう!


2016年)11月6日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 創立記念の幹部会。永遠に栄える学会の構築へ。世界の同志と決意の船出
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 四国の日。新時代の暁鐘を我らの手で。「師の滸集いし」友が拡大戦に先陣
      ◇
 他人の好意に触れる時に人間は生気潑剌と―文豪地域の中で励ましの光を
      ◇
 職場で最も嫌われる行為―咳でもマスクせずと。迷惑と不信感広げる愚行
      ◇
 児童虐待防止推進月間。「家族の孤立」を防ぐ対策が鍵。近隣の声掛け皆で

 

聖教新聞:2016年(平成28年)11月6日(日)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


「○○について調べてくること」。小学校等でよく出される課題だ。ただ最近は、同じようなまとめ方をする児童が増えているという。教師がやり方を聞くと、それぞれがインターネットの検索結果をそのまま使っていたそうだ

児童を注意すると、「ネットには何でも載っているし正しい。なぜ、わざわざ他の手段を使って調べなければならないのか」と逆に聞き返されたという(「CNET Japan」)

手軽さのあまり、私たちはネットで検索した情報を安易に利用しがち。子どもがまねするのは無理もない。だが情報を鵜吞みにすれば振り回されることもあると教えたい。慶応義塾大学特別招聘教授の下村健一さんは本紙で、情報を適切に使いこなすには、「想像力のスイッチを入れること」だと語っていた

例えば、初めて目にする情報にも結論を急がない。一方的な見方で決め付けない。発信する際も、相手を傷つけていないか、分かりやすい文面か、などと考えを巡らすことであると

言い換えれば、情報の向こうに「人の顔」を思い浮かべられるかどうか。メールやLINEなど文字で意思疎通する機会が増えた今、その重要性はなおさらだ。子どもたちの言葉への感性を磨くには、心を分かち合う人間交流が大切になってくる。(朋)


聖教新聞:2016年(平成28年)11月6日(日)付】

 

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