浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

初冬/今日の俳句 ≪第2315号≫

f:id:knowinglykunchangtan:20161109052552j:plain

≪2016年(平成28年)11月9日(水)≫(旧暦10/10)


 初冬の大塵取に塵少し        阿部みどり女

 初冬のこころに保つ色や何      原コウ子

 初冬の道伸びゆけば善光寺      廣瀬直人

 初冬や丹波の豆に水を張り      米島艸一路

 夫隠岐にあり我に初冬のキーカード  金子皆子

 

※ 初冬・冬はじめ
 十一月ごろをいう。四囲の自然は、まだ十分に秋の名残をとどめている。しかし、朝晩はかなりに冷え込んでくる。十一月と十二月とでは、東京で約五度気温の差がある。天候は定まり晴れの日が多くなる。暖かい地方では、まだ紅葉が見られる。落莫蕭条とした本格的な冬に入る前の、落ち着いた自然のたたずまいは捨てがたい。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 


彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡

 


       ※☆*わが友に贈る*☆※


 大事な一瞬一瞬を
 どう使うかに
 その人の境涯が表れる。
 懸命に「時」を創り
 勇んで広布の最前線へ!


2016年)11月9日

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 人間革命の思想は波動となって良き世界を築く―識者。われらが体現者に
      ◇
 青年とは希望そして勝利の異名なり!新生の勇者よ使命の舞台で舞いゆけ
      ◇
 ごまかしの議論で誰を勇敢にできようか―哲人。幹部の師子吼に友は立つ
      ◇
 家庭の火災報知器、千百万台が交換時期。電池交換、動作確認など点検を
      ◇
 被爆地の広島・長崎に海外要人が続々。核廃絶へ民衆の連帯拡大で後押し


聖教新聞:2016年(平成28年)11月9日(水)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※

 

将棋と囲碁は盤上で対局する。決定的に違うのは、将棋の駒には動かせる方向が決まっているなどの特徴があるが、白と黒の碁石一つ一つには、決まった役目がないこと

碁笥に入っている石の形は同じでも、碁盤の、ある場所に打たれるや、その石にしか果たせない役割が生じ、時には対局の行方を左右する――人生も同じだろう。自身がいる場所で使命を果たす時、物事の局面を大きく変えていけるものだ

東京の都心育ちの婦人部員が、夫の故郷である岩手県大槌町に引っ越してきたのは21年前。Uターンの意向を聞かされた当初は、夫が理髪店を開いて2年目で、経営も軌道に乗り始めるかという矢先。地方暮らしに不安もあった

だが、彼女は心を決めて移住した。三陸の海岸沿いの小さな町に、小さな理髪店を構えて、地元の人とも仲良く過ごしてきた。その平穏な暮らしを東日本大震災が奪った。津波で大事な同志、友人を失い、店も流された

それでも、「ここ以外で生きていくという選択肢はない」と断言する夫と再起を誓った。励ましに走り抜いた5年8カ月。新店舗も開店させた。今では、「大槌のことは、彼女に聞け」と町の人から言われる信頼ぶり。使命の自覚が深いほど、周囲に届ける希望は拡大できる。(城)


聖教新聞:2016年(平成28年)11月9日(水)付】

 

彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡