浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

冬暖か/今日の俳句 ≪第2320号≫

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≪2016年(平成28年)11月14日(月)≫(旧暦10/15)
※新聞休刊日


 暖冬の歩歩青春は道へ伸ぶ

          清水清

 

 冬ぬくし天平仏に母の笑み
          平野無石

 

 母鹿は何時も母の瞳冬ぬくし      
          豊田ふじを

 

 そつとして置いてもらへば冬ぬくし
          岩上とし子

 

 寺の名で寺が探せぬ冬ぬくし
          能村研三

 


※ 冬暖か・暖冬・冬ぬくし
 暖かい冬。人には暖かくてありがたいが、長く続けばいわゆる暖冬異変となり、麦の徒長など農作物に思わぬ被害を与えるともいわれる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】

 

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