浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

冬の雲/今日の俳句 ≪第2327号≫

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≪2016年(平成28年)11月21日(月)≫(旧暦10/22)

 

指笛で呼ぶ帆船は冬の雲

               津田このみ

 

冬の雲グラデーションに流れけり
               久森知子

 

冬の雲うすうすと晴のち曇り

               稲畑汀子

 

搗きたての冬雲の上ふるさとへ

               正木ゆう子

 

冬雲の隣雲なすはただならね

               太田鴻村

 


※ 冬の雲→冬雲・凍雲・寒雲。
 時雨模様や雪催いの日は雲も暗く陰鬱だが、晴れた日に空を半ば閉ざしたような冬の雲は、色といい姿といい、実に美しい。「凍雲」は寒空にじっと動かずにいる雲。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


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        ※☆*今週のことば*☆※

 

 座談会は友情の広場だ。
 「仏になる みちは
 善知識にはすぎず」
 わが地区・ブロックから
 地涌の友の拡大を!


(2016年)11月21日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※


 会長は聞き上手。人々の幸福を引き出す―博士。地道な対話こそ平和の力
      ◇
 任用試験、11万人が受験。生命哲理を学ぶ喜びと誇り。我らは思想界の王者
      ◇
 「日に日に向上して心に笑む可きのみ」戸田先生。深き祈りで今日も潑剌と
      ◇
 熊本地震、最後の避難所が閉鎖と。寄り添う心は常に。復興遂げる日まで
      ◇
 介護職の外国人受け入れ拡大。進む高齢化。交流経験で国際理解の好機にも


聖教新聞:2016年(平成28年)11月21日(月)付】

 

 

      ※☆*名字の言*※


パリで凄惨な同時テロが起こったのは、昨年11月だった。この時、ジャーナリストのアントワーヌ・レリス氏は、妻を失った

悲しみの淵で、彼はテロの実行犯に向け、フェイスブックに投稿する。「ぼくは君たちに憎しみを贈ることはしない」「憎悪に怒りで応じることは、君たちと同じ無知に陥ることになる」。このメッセージは瞬く間に世界に広がった

テロ後、2週間の出来事が『ぼくは君たちを憎まないことにした』(ポプラ社)につづられている。言葉を失い、友人の優しさや気遣いさえ煩わしく感じた。憎悪の感情を“正当化”することで、気を晴らそうとしたこともあった。それでも彼は、幼い息子と生きることを考える中で、憎しみの放棄を宣言したのだ

肉親の理不尽な死を前に、自分ならどうするか。想像してみた。頭に浮かぶ父、母、妻、子の顔。よみがえる思い出――答えを出せない。そこで気付いた。このかけがえのない一人一人の具体性こそ、生命の尊厳そのものではないか

池田先生は、人間存在の具体性から遊離した「抽象化の精神」の危険性に警鐘を鳴らしている。目の前の「一人」を大切にする。決して対話を諦めない。創価の運動は、暴力と憎悪の連鎖を食い止め、平和の文明を創造しゆく挑戦である。(芯)


聖教新聞:2016年(平成28年)11月21日(月)付】

 

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