潤目鰯(うるめいわし)/今日の俳句 ≪第2348号≫
≪2016年(平成28年)12月12日(月)≫(旧暦11/14)
※新聞休刊日
うるめ焼く人にたのしく皿はあり
永田耕衣
火の色の透りそめたる潤目鰯かな
日野草城
潤目鰯干す昃りて濃き海を負ひ
綿引金吾
うるめ干す路地の続きの魚市
吉村靖子
大漁にたゝかれてゐる鰯の値
鍋島酔芳
※ 潤目鰯(うるめいわし)・うるめ。
ウルメイワシ科の海産の硬骨魚。形は真鰯に似ているが、丸みを帯び、目が潤んだように見える。上部は暗青色。下部は銀白色で美しい。脂肪が少なく、味は淡白で、煮つけや塩焼きはうまくないが、干物にすると美味。
【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】
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