冬の虫/今日の俳句 ≪第2398号≫
≪2017年(平成29年)1月31日(火)≫(旧暦1/4)
虫絶えて冬高貴なる陽の弱り
飯田蛇笏
火と水のいろ濃くなりて冬の虫
長谷川双魚
冬の虫ところさだめて鳴きにけり
松村蒼石
冬ちちろ磨る墨のまだ濃くならぬ
河合照子
鳴く力たまれば鳴きぬ冬の虫
竹内武城
※ 冬の虫
虫といえば、その鳴声など、一般的に秋の風情を演出してくれる代表的なものである。しかし、冬に残り、枯れきった草叢の中で細々と鳴く声には、哀れなものがある。虫の最期の声でもある。
【「(合本)俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
体調管理を賢明に!
流感(インフルエンザ)にも十分注意し
疲れをためない工夫を。
豊かな智慧と生命力で
健康を勝ち取れ!
2017年1月31日
※☆*寸 鉄*☆※
「悪縁に遇えば迷と成り善縁に遇えば悟と成る」御書。生涯、仏勅の学会と
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大変な所、人が嫌がる所でうんと戦うのだ―戸田先生。苦難は青春の誉れ
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常に心の窓を開けておけ―偉人。幹部は友の変化見逃すな。激励は迅速に
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脳が最も働くのは起きて3時間―脳科学者。朝を価値的に。多忙な時ほど
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試しのはずが定期購入―通販の問題急増。契約前に確認。落とし穴見抜け
【聖教新聞:2017年(平成29年)1月31日(火)付】
※☆*名字の言*※
携帯電話の待ち受け画面は、空のアイスクリームのカップを写した画像だった。不思議に思い、その理由を持ち主の婦人部員に聞いた
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小学生だった息子が遠足に行く日の朝、彼女は体調を崩して寝込んでいた。それでも弁当を作り、送り出した。お土産に、と息子は母の大好きなアイスクリームを買う。だが、持ち帰った時には溶けきっていた
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「おっちょこちょいな、わが子らしい」と述懐する婦人は泣き笑い。以来、そのカップを大事にとってあるという。婦人が宝のように大切にしているのは、息子の「優しい気持ち」だろう。今や立派な青年になった“息子”は、母の隣で照れ笑い。周囲も親思いの彼をたたえた
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ある仏法説話を思い出す。道端で、徳勝童子、無勝童子という2人の子どもが土遊びをしていると、釈尊が弟子を連れて通り掛かった。2人が、実際には食べられない土の餅を供養すると、釈尊はほほ笑み、受け取った。その功徳で徳勝童子は、後にアショカ大王として生まれた。純粋な真心は大功徳に結実する、との教えである
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御書に「凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり」(1596ページ)と。だれかのために尽くそうという「心」「志」が、福徳あふれる人生を開くと確信し、今日を前進したい。(城)
【聖教新聞:2017年(平成29年)1月31日(火)付】
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