浩洋子の四季

古季語を探して、名句・秀句を紹介します。

白魚/今日の俳句 ≪第2408号≫

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≪2017年(平成29年)2月10日(金)≫(旧暦1/14)


  白魚のゆれて別れの形して
             中原忽胡


  白魚が罪をつぐなう釜の中
             尾上有紀子


  己が身のいろに跳ねけり白魚は
             浜口高子


  昼深く生ける白魚をすすり食ふ
             五所平之助


  白魚やお椀を見れば死後の景
             入江一月

 

※ 白魚・しらを・白魚捕・白魚汲む・白魚網・白魚舟・白魚火・白魚汁・白魚飯。
 シラウオ科に属する体長八~九センチの細長い小魚である。小さな腸や卵が透いて見え、腹部には小さな黒色点が二列に並んでいる。「白魚や目までしら魚目は黒魚 鬼貫」という句のように、墨を一滴落としたような黒い目が愛らしい。汽水域や内湾にすみ、春になると川や湖にのぼってくる。早い地方では、一月下旬の大潮のときから四つ手網を使って白魚を汲みはじめる。白魚は差し潮にのって河口に入り、引き潮に引かれて海に戻ることを繰り返しながら、上流の産卵場に着く。産卵後には死ぬ一年魚である。白魚火を焚いて夜も漁をするのは、潮時を利用するからである。四つ手網のほか、落とし網や立網を張って、簀(す)に受けてとる。躍り食いのほか、酢の物、てんぷら、吸い物、玉とじ、白魚飯と料理法は多い。ハゼ科の素魚と混同しないようにしたい。


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】

 

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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  リーダーの本領は
  励ましのスピードだ!
  時を逃さぬ真剣さだ!
  報告・連絡を綿密に
  電光石火で友の元へ!

        2017年2月10日

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※


 会長が訴える団結の思想こそ社会に必要―裁判官結合は善。心結ぶ対話を
      ◇
 信仰は生活であって観念の遊戯でない―戸田先生仏法は勝負。強き祈りで
      ◇
 「鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝」御書。真心の激励は通ず
      ◇
 家庭の節電が低炭素社会の要。空調の温度設定等賢く。2月は省エネ月間
      ◇
 日中国交正常化45年の本年、各地で催し。民衆交流・文化交流で絆を万代へ

 

聖教新聞:2017年(平成29年)2月10日(金)付】

 

 

     ※☆*名字の言*※

 

駅のホームで手伝いを必要とする人がいる。「何かお困りですか?」と声を掛けようか躊躇するうちに機を逸してしまった。こんな経験はないだろうか

善行をなすときには勇気が必要だが、こうした場合は勇気のあるなしよりも、むしろ“習慣になっているかどうか”で行動が違ってくるだろう。ある文化人は、困っている人に自然に手を差し伸べることが「自分の人生の一部になる必要がある」と指摘する

アメリカでは10代からホームレスへの炊き出しなどを重ねることで、ボランティア精神を身に付けるという地域がある。やり方はさまざまあるにしても、自分の小さな世界にとどまることなく、同じ「人間として」行動する日頃からの訓練や教育が重要といえる

海外の企業から日本の企業のトップに就いた人が、「愕然としたことがある」と言っていた。一つは、日本社会に「社会貢献の文化が乏しい」こと、もう一つは「女性の登用など多様性が乏しい」こと。ただ前者は、東日本大震災を契機に「急速に根付いてきた」とも

仏法は「同苦」の姿勢――自分の心の中に他者を置き、相手を理解する努力と行動を教える。震災から間もなく6年。被災地の「苦しむ心」を置き去りにせず、同苦し続ける自分でありたいと思う。(側)

 


聖教新聞:2017年(平成29年)2月10日(金)付】

 


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